踊る大捜査線


この前テレビでやった「踊る大捜査線2」を録画しておいて、この前観ました。二回目です。一回目はなんと映画館で!

実は僕、パート1が好きなんですよ。で、前に、周りにパート1を面白い!と言ったら、孤立感をおもいっきり味わった。ある友人にもおもろいよ、ビデオ借りてみな、と勧めたら、その後、やたらとバカにされた。というか、くだらなすぎて見てらんない、とか言いやがった。特に、最後の織田裕二のヒロイックなところなんてイラつくはキモイはで、耐えられなかったそう。たしかにそう。僕も最後の部分は嫌い。いいのは織田が刺されるところまで。その後は見てらんない。












ドラマも借りて観たんだけど。なかなかおもしろい。明らかに従来の刑事ものとは違ってる。新しい境地を開いたと評価したい。

僕の中では、刑事ものといえば「西部警察」。夕方やってた再放送ですけど、子どものときはまりました。刑事になろっと思ったこともありました。「太陽にほえろ!」もおもしろいと思ったけど、ちょっと古すぎかなと。おっさんの哀愁、みたいなのをちゃんと理解する感性がまだ育ってないころだったし。やまさんとかごりさんよりは若い大門軍団だったなあ。「刑事貴族」とかいうのもちょっと見た記憶あり。黒木瞳は好きじゃないんだけど、このドラマでは悪くなかったような。「あぶない刑事」はほとんど見てない。全然ひかれなかった。他にも刑事ものはいろいろあるけど、どれも似たり寄ったり。

「踊る大捜査線」は確実に刑事ものとして、新しい世界を作り上げたと思う。従来の刑事ドラマよりは「こち亀」の方がまだ近いかも。それはさすがに気のせい?

去年、新しくつくられた「西部警察」の二時間ものがテレビでやってましたが、酷すぎました。この世のものとは思えないくらい。すべてにおいて終わってた。良い要素がゼロ。どうやったらあんなものが出来上がるのか不思議なくらい。同じテレ朝の土曜ワイド劇場の方がはるかによくできてるでしょう。あまりのヘボさに、「踊る大捜査線」の良さがより際立つことになってしまったのは、元ファンとして非常に悲しい。頑張れ「西部警察」!と思って見たのに(僕ってアホ?)。石原プロには猛省を促したい。というか、もう終わってるか。というか、もう「西部警察」のノリで今の時代に良いものつくるのムリ?んなこたーないよね。


で、「踊る大捜査線2」は映画館に一人で行ったんですよ。誰も一緒にいってくれなかったから。けどね、最悪。ほんと、最悪。こんな酷い映画もあんまりないんじゃないかと思った。織田がスーパーヒーローになっちゃってるよ。中途半端なところがよかったのに。ダメっぷりがよかったのに。パート2は、マジで見てらんない。井筒監督がテレビで激怒してたのはよくわかる。「フジテレビさんねえ、僕もお世話になってるし、nonfixという素晴らしい番組もあるんだけどねえ、あんなの作ってちゃダメだよ」と(テレ朝「虎の門」)。














パート1はねー、すばらしいですよ、刺されるところまでは。いかりやさんはウザイし、いかりやさんのシーンはいらないんじゃない?とか思うけど。いや、あってもいいけど、もう少し短くしようよと。ダレるから。でも、いかりやさんのシーン以外は、映像、テンポ、すごく緻密に計算されててすばらしい。ギャグの「間」とかも。パート2は雑すぎ。パート1は一つ一つのエピソード、関係ないいろいろな話の混じり方がすばらしい。ものすごいハーモニー。パート2はバラバラ。パート1はほんと奇跡のようにできあがってる。織田が刺されるところまでは(笑)。(僕の周りは全然この評価に賛同してくれないんだけど。みんな偏見強すぎですよ。もっと素直な気持ちで観ようよ。)

出てくる人たちもパート1はいいですねえ。犯人は微妙すぎだけど、小泉今日子は予想以上にイケてたし。というか、小泉さんのあの演技じゃ一歩間違えれば、かなり寒いことになりそうだったけど、撮る側がうまいから、いいかんじに映画の本筋と融合してた。水野美紀もちょいボケなかんじを上手に表現してた。ユースケ・サンタマリアも署長もしつこすぎず、ちょうどいいかんじにサラっとおもしろい。

そして、パート1では深津絵里がいい味出してましたねえ。すばらしかったですよ。脱力した感じで。ほとんどの台詞が輝いてましたよ。キレキレ。この人、こんないい女優だったのかよ、と思いましたよ。以前は、名前しか知らなかったですよ。小沢健二の元彼女らしいってことしか。

それがパート2になると、あーあですよ。深津も全然ダメ。1ではあんなに光ってたのにどうしちゃったのよ?と。あげくに、めっちゃうざい。特に最後の方。もう、めちゃくちゃ。深津さんだけじゃなくて、ユースケも署長もしつこすぎ。というか、描き方が雑すぎですよ。1の小泉今日子的存在が2では岡村なんだろうけど、月とスッポンですよ。岡村が悪いんじゃなくて、作り手の問題。ほんと、どうしちまったんでしょうか。ほんと謎ですよ。同じ人たちが作った映画とは思えない。色気出しすぎちゃったのかなあ。あーあ。

「キャリア警察官僚vs所轄警官」の構図って、アメリカの刑事もののやきなおしなんだけど、ドラマとパート1は上手い具合に出来上がってたんだよねえ。というか、日本の刑事ものにはなかったよね。このネタ。だから新鮮だったのかなあ。

パート2は、あまりに紋切り型の悪役警察官僚(真矢みき)が出てきちゃって、引きまくり。この人の役柄はほんといいかげんというか、雑。中学生が作り上げたキャラクターかと思っちゃうくらい。あまりに酷いんで、逆にこの人応援しちゃったよ。応援してもしょうがないんだけど。この人、結局失敗するんだけど、観客は、やーい、ざまーみろ!ってなるの?あまりに安易すぎないか?しかも深津が撃たれたのが、この人のせいになってるけど、んなこたーねーだろ。

というか、文句言い出したらキリがない。この映画。結局は、シナリオがめちゃくちゃすぎたのが一番の原因かなあ。パート1ではスバスバはまってたコミカルなシーンも、2ではことごとく外してたしなあ。引きまくっちゃった。


今思い出したけど、「踊る大捜査線2」より酷い作品を映画館で観たことあった。ジョン・トラボルタ製作・主演の「バトルフィールド・アース」。なんと、でかい映画館でたった一人で観てしまった。観客一人なんて人生でこの一回だけ。あまりに酷い作品なんで、がんばって宣伝しまくってたトラボルタが不憫に思えてきたよ。スティンカーズ最悪映画賞に選ばれた作品。この賞って、もう少しひねりの効いた選出するのかと思いきや、ど真ん中できました。この映画は興行の面でも大コケしましたが、「踊る大捜査線2」は日本映画史上最大のヒット!?
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by mudaidesu | 2005-11-12 04:24 | 映画


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