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マリリン・マンソン  so american














GYAOで、マリリン・マンソンのライブ「Guns, God and Government World Tour」見た。無料だよ。日本公演の映像もちょっぴりあるよ。

ユーリーズミックスの「スウィート・ドリームス」のカバーがカッコよかった。




たまにかっこいい曲があるとは思ってたけど、真面目にこの人らを聴いたりはしなかった。当時のアメリカのバンドはスマッシング・パンプキンズしか真面目に聴かなかったし。マリリン・マンソンはマイケル・ムーアの「ボーリング・フォー・コロンバイン」でなかなか鋭いコメントしてて驚いた。自伝が出てるから読んでみたい。評判もいい。↑の写真は自伝の表紙。


マリリン・マンソンって音もそうだけど、存在自体がなんか「アメリカ」ってかんじがする。存在というかキャラは好きなんだけど。もちろん、彼らは「アンチ・アメリカ」なんだけど、アンチのスタイルすら、なんか「アメリカ」ってかんじがする。

ある意味、アメリカのパラサイト的存在。表のアメリカがあるからこそのアンチ。もちろんプロ(pro)があるからこそアンチが存在するのは当然なんだけど。彼ら自身もアメリカを体現してる。なんだかんだ言っても、メインストリームの一種のようななかんじ。いわゆる亜種。

当然、スマパンの方がはるかにメインストリームなんだけど、僕の中ではマリリン・マンソンの方がアメリカアメリカしてて、非主流でアジア人である僕には遠い世界に感じた。「アンチ・アメリカ」ゆえにアメリカから自由になれない。アメリカにがんじがらめにされてる。本人たちはのぞむところだろうけど。

マリリン・マンソンがアメリカアメリカしてるとかんじたもう一つの理由は、彼らがアメリカの田舎のある部分を体現してると思ったから。カントリー音楽とか、アメリカン・ロック(なんだそれ?)が体現する、明るく元気なメインのアメリカ田舎も遠い世界だけど、マリリン・マンソンが体現する、暗く鬱屈したサブのアメリカ田舎もよそ者にはなんかなじめない世界。のような気がする。あくまでイメージで。


というか、そもそもマリリン・マンソンってどこ出身?それも知らずに田舎を体現とかいいかげんなこと言っちゃってるけど。マリリン・マンソンの売りである歌詞の内容もよく知らずにテキトーなこと言ってるけど。

で、ちょっと調べたらフロリダ出身みたいね・・・。フロリダかあ・・・、なんかイメージが違うなあ・・・。まあ、フロリダにもアメリカアメリカした田舎があるということにしましょう(笑)。というか、アメリカの隅っこのフロリダ出身ながらもあえてアメリカを背負ってる、重荷を、十字架をしょっている、ということにしときましょう。

マリリン・マンソンが「antichrist superstar」(アンチ・キリスト・スーパースター)とともに有名になっていく時期に、ちょうどアメリカは保守化・宗教化が酷くなっていったような気がする。相互補完するような役割だったのかな。どちらが反動なんだかわからないけど。


ところで、マリリン・マンソン系のルックス・ファッションはゴシック調だけど、アメリカでおもしろい現象を見つけた。田舎の大学遊びに行ったら、日本語クラスにゴシック系の人たちがいたんだよね。女の子が多かったけど。そもそも田舎で(都会でもかも)、日本「語」に興味ある奴なんて変わり者か、アニメ好きか、アジア女性好きか(すげー偏見!)、やたら計算高い秀才君くらい。知り合いが日本語クラスのアシスタントしてたんでその人たちと話したんだけど、結果、変わり者+アニメ好きだった。
by mudaidesu | 2005-12-19 22:52 | 音楽


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