もう紹介したけど→Iraq Hostage Crisis そして、ものすごいのがこれ↓。 トップページ インターネット掲示板におけるイラク人質事件の投稿分析 インターネット掲示板におけるイラク人質事件の投稿分析 (資料) これはすごい。マジですごい。2番目のpdfファイルのは絶対に読んどくべき。 精神的にキツイかもだけど。こんな作業、面倒くさがりの僕には死んでもできない。すごい。 んで、「オピニオン・リーダー」についてが特に興味深い。 「20年近くの人道支援活動経験」の人。4月8日から4月19日の間に206件を投稿。そのうち、200件を4月12から4月19日に投稿。yahooの掲示板って一つ一つの投稿がバラバラに出るんだよね?この量はものすごい。 てか、この人、「20年近くの人道支援活動経験」って、それを信用するとすると、年齢はどのくらいだろう。若くても30代後半。もしかしたら40代以上。ひょっとしたら50代以上?そんな人が、帰国した人質たちに向けての「クリームパイ投げ」を勧める。しかも「繰り返し」そういう内容の投稿をする。 この人によると、「卵投げ」だと怪我させるかもしれないし、怪我させたら同情が彼らに向かう可能性もあって、被害者だと「喚きたてる口実」を与えるかもしれない・・・・らしい。利敵行為だと。「人質が同情を集めないように注意しながら恥辱を与えることが重要である」らしい。 というか、頭クラクラしてくんだけど。 犯罪被害者にクリームパイを投げつけて恥辱を与えよう!とオッサンが執拗に喚いてる。すごすぎ。つか、「20年近くの人道支援活動経験」ってほんとかよ。他者を人道的に支援する活動をしている人間が、困難な状況にいる被害者たちに対して、こんなことするかよ。 「子を持つ親として思う」の人。この文章はどこかで見た。そのときは、「冷てーなあ。この人、ほんとに親かよ?まあ、こんなかんじのおばちゃんやおじちゃんが結構いるんだろうなあ」くらいしか思わなかった。めちゃくちゃな中傷や罵倒のバッシングをもうすでに見てたし。 けどね、この「投稿分析」を読んで、この人がどういう状況でこの文章を投稿したか知った。それを踏まえてこの文章を読んだら、気持ち悪くなった。マジで。オェッっと吐き気が。いやマジで。一文一文、一言一言すべてキモイ。 こんなの一文一文読んでる俺はマゾかよと。 どっちかーつーとSだっつーの。 どういう状況でこの文章が投稿されたかって、そりゃ、めちゃくちゃな中傷や罵倒のバッシングの真っ最中でしょう。この人は、そういう投稿で埋め尽くされてる場所に、この文章を投下した。はっきり言って、コワスギ。 つか、これがネタであってほしい。悪意を持った誰かが意図的にこういう文章を作ったって話なら、こちらとしても精神的に処理しやすい。でも、これがマジで、もしかして本人は善意のつもりでこれを投下してたなら、血の気が引くほどコワイ。 そうなら、酷いバッシングしてる連中を喜ばそうとしたわけだ。マジで「子を持つ親」かよ?「常識がない」ってだけで、他人の「生きたまま焼き殺されるかもしれない境遇にいる犯罪被害者の子供」を中傷し罵倒し叩くのを良しとするのか?そういう境遇にいる我が子の身を案じる親をバッシングするのを良しとするのか? いったいコレはなんなんだろう。 ↑のインチキくさい「20年近くの人道支援活動経験」の人の方が、悪意丸出しな分、こっちとしては処理しやすい。いや、別に、赤の他人の僕が処理できてもしょうがないんだけど。 そして、この「子を持つ親」の人の投稿への周りの反応がまたなんともいえない味がある。純情でナイーブ。こういう反応を見ると、北田暁大の「わらう日本のナショナリズム」的な、シニシズムと繋がりの社会性を経由してのロマン主義、というより、もうど真ん中からロマン主義的正義感全開の人が日本中にいたのかなあと。 この「子を持つ親」さんの投稿が、たとえ悪意を持った人の創作であったとしても、それへの反応はリアルなものだと思う。(関連するかもしれないネタ→西尾幹二とネタとかベタとかロマンとか) そう言えば、人質を叩くのに、「まずは身近な人を助けなさい」みたいなマザー・テレサの言葉を使ってた人もいた。マザー・テレサ自身は旧ユーゴ出身でインドで活動した人だけど。 ただ意図的に、悪意で、これおもろいと思って、マザー・テレサの言葉を利用したのならまだいい。 マジだったらコワスギ。 本気でベタに純な気持ちでマザー・テレサの言葉を引いてたら・・・ 「生きたまま焼き殺されるかもしれない境遇にいる犯罪被害者」を、安全地帯にいる大勢の人間がめちゃくちゃ叩いてる状況で、バッシングしてる人たちに同調する意図で、マザー・テレサの言葉が引用されるなんて、マザー・テレサはどう思うだろうか。 何度か書いてきたけど、こういうベタな素朴さがコワイ。ほんとにコワイ。 これも書いてきたけど、2ちゃん的な悪意丸出しのバッシングは予想してたんで、全然驚かなかったが、こういう素朴なノリはちょっと衝撃だった。そこらの人のよいおじちゃんおばちゃんたちが素朴な正義感からバッシングに荷担してたんじゃないかと思うと、ほんとコワイ。 というか、これか!!!!戦争中に起こることって!!!とガッテンした。 つかさ、「生きたまま焼き殺される」って、僕はそれだけはヤダ。マジでヤダ。 しかしながら、僕でさえこれだけキモイと思ったんだから、本人たちや家族たちはほんとつらかったでしょうねえ。想像を絶するつらさでしょ。僕には想像できないし、したくもない。 松沢さんのところで触れたけど、ネオリベとの関係とかについて、僕と違ってちゃんと考察してる。 口実としての「自己責任」論 おまけでコレ。メインは南京だけど、あの「ヒミツの大計画!」についてのちょっとした検証が。 時間無制限デスマッチ・いぬぶし秀一x王毅! テーマは『 南 京 大 虐 殺 』!!! どうでもいいですが、このページおもしろすぎ。 ニュース イラクで拉致の平和活動家3人、無事保護 Coalition forces rescue hostages CPT aid group plans to continue work in Iraq after hostages freed この団体はイラクでの活動は続けるそう。 新しいメンバーたちがすでにイラクへ向かったそう。
by mudaidesu
| 2006-03-25 00:25
| イラク人質事件
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