北朝鮮飛翔体話


についてちょっと。内容ゼロだけど。第一印象を簡単にメモっとく。





辺真一のコリア・レポートから


6月22日(木)

ブッシュ政権が北朝鮮の要求を受け入れなければ、このまま見切り発射される可能性は極めて高いと考えられます。その根拠は4つあります。一つは、何の見返りのない中断、延期はありえないということです。

金総書記にしてみれば、これはブッシュ大統領とのチキンレースと捉えています。金総書記は東西冷戦下で旧ソ連など共産圏が崩壊した端緒は1962年の「キューバ・ミサイル危機」の際のケネディー米大統領とフルシチョフソ連共産党書記長によるチキンレースで、フルシチョフが敗れたことにあると考えています。従って、無条件では絶対に引き下がらないでしょう。

二つ目は、核保有に続き、ミサイルまでも手にしてしまえば、もはや米国はイラクに対して行ったような軍事攻撃はできないと考えていることです。周知のように北朝鮮は昨年2月核保有宣言を行いました。核を何発持っていても、その運搬手段がなければ、それも米国に届く長距離ミサイルがなければ、何の意味もありません。核とミサイルはセットになって初めて威力を発し、脅威となります。

三つ目は、発射を取りやめたからといって米国の金融制裁や日本の経済的圧力が緩和されるわけではありません。米国はマネーロンダリングや偽札で金融制裁を実施し、また日本も拉致問題で経済的圧力を強めています。また、国際的包囲網を敷こうとしています。ミサイルを発射しようがしなかろうが、日米による経済制裁は強まることはあっても弱まることはないと見て取っていることにあります。

四つ目は、仮に、北朝鮮が言うようにミサイルではなく、人工衛星の打ち上げならば、なおさら発射の可能性は大きいと思います。前回のテポドン発射では20kg程度の物体を軌道上に乗せようとしたところ必要な速度に達せず、失敗したと伝えられています。この物体が衛星ならば、再チャレンジしてもおかしくはありません。

28日から予定していた金大中前大統領の訪朝が21日になってキャンセルされました。金前大統領が「今の状況はまずい」と自ら進んで辞退したように報道されていますが、実際は、北朝鮮側から「今回は受け入れる環境にはない。しばらく延期して欲しい」と要請され、泣く泣く断念したというのが真相です。韓国政府は金前大統領の訪朝に最後の望みをかけていただけに失望感が広がっています。これにより、テポドン発射の可能性はますます高まったといえます。

前回は、昼時間の12時頃に発射されています。今回もおそらく真昼に発射されるのではないかと推測されます。



辺真一さんはラジオ(TBSアクセス)でも、発射の可能性は高いと言ってた。全然この問題を追ってなかったけど、ほとんどの人はミサイル発射はないと見ていたような気がする。ニュース記事等でのアメリカや韓国の専門家のコメントもそんなかんじだったような。「発射する」と言ってた人っていた?



典型的なのは神浦元彰さんのこちら。↓


北朝鮮がこれからも核兵器開発を行い、核実験を経て、核武装国家になると信じる人は多い。また北朝鮮は、すでに数個の核兵器を保有していると考えている人も多い。しかし私は北朝鮮は核兵器開発を行うことができず、核兵器も保有していないと信じている。その最大の理由は、中国が北朝鮮の核武装に反対しているからである。中国にウソを言ったり、隠れて核兵器の開発をすることはできない。

同じ様に、北朝鮮が中国の顔に泥を塗って、弾道ミサイル(人工衛星を含む)を発射することはできない。北朝鮮は日本やアメリカの経済制裁や金融制裁よりも、中国の怒りの方がもっと恐いことなのである。

昨年9月の6カ国協議の共同声明で、アメリカは北朝鮮に軍事攻撃をしない約束を行い、北朝鮮は北東アジアの安定を損なわない約束を行った。そして中国がその共同声明の立会人として署名している。これで北朝鮮の弾道ミサイル発射は凍結されたとみていいのだ。今回の温家宝首相の言葉も、昨年の6カ国協議の共同宣言の延長線上にあるべきと考える。

そのことに気がついていないメディアは、まだ北朝鮮の弾道ミサイル発射の可能性があると考えている。あるいは北朝鮮のミサイル危機を意図的に煽っている。すでに北朝鮮の「弾道ミサイル発射」カードは切られることなく失われた。

テポドン2 北に自制求める 温家宝首相が明確化(産経 6月30日 朝刊)についてのコメント




いやまあ、拉致問題をはじめ、北朝鮮については予想が当たる人なんて皆無だけど。重村さんを筆頭に、テレビ出てるような人はみんな何度も何度も外しまくってるし。日米韓政府・軍はもちろん、北朝鮮に情報源があってもそうだから、それはそれでしょうがない。




で、ドイツ・イタリア戦を居眠りしながら観てたらニュース速報が出た。

最初に思ったのは、北朝鮮すげぇな。

ポルトガル・フランス戦も居眠りしまくり。試合後に目が覚めるってのはいつものこと。まだ眠いし。


北朝鮮すげぇなと思ったのは、中国とロシアをコケにしたところ。日本と韓国なんて眼中にないってことはあらためてわかったけど、別に驚きはしない。けど、中国とロシアまで眼中にないのかと。


おまけに、ロシアなんて目の前にミサイルを落とされたわけで。ロシアとしてはシャレになってない。というか、この前、将軍様がロシアに"特別列車"で向かってるかもってネタを「朝鮮日報」が報じてたけど、アレはどうなったんだろう。

金正日総書記がロシア訪問か  朝鮮日報
「金総書記の特別列車、ロシア国境に移動」  朝鮮日報
ロシア当局、「金正日訪問説」を否定  中央日報


関連報道をまったくチェックしてないからわからないけど、ガセだったのかな。さすがに話した後にアレはないだろうと。



結局、アメリカ相手にチキンレースをやってる北朝鮮に、決定的な影響を与えられる国はアメリカ以外ないってことなのかな。前から言われてたけど、眼中にあるのはアメリカだけということか。

ブッシュ政権としては、ラッキーってところもある。事がうまくいかないのは北朝鮮のせいにできるし。


でも、実際にはアメリカも苦しいわけで。アメリカは、オレやだよ、みんなやってよ、ってかんじで逃げ回ってきたけど、北朝鮮から直接、いやオレが用あんのはアンタだけだから、ってあらためて言われたようなもんで。でも、制裁強化くらいしかできることがない。制裁強化で思い通りにいくわけでもない。


というか、これでブッシュ政権のダメっぷりがまたも明らかになった。ブッシュ政権の北朝鮮政策は効果ゼロだった。っつっても、誰がやっても難しいんだろうけど。民主党路線でやったって上手くいくとは限らないし。

とにかく、ここまでチキンレースやっちゃうと、アメリカも引くに引けないのがつらい。アメリカの政権が変わるまではどうにもならないような気がする。





北のミサイル発射、危機的状況高め米を揺さぶる狙い 北朝鮮の核問題
 
【ソウル=平野真一】北朝鮮が5日、長距離弾道ミサイルを発射したことは、国際社会、特に米国の関心を一気に引き寄せて交渉に引きずり込むためには、危機的状況を最大限に高める必要があると判断したことを意味する。

金正日総書記が「脅しだけではブッシュ政権は動かない」と判断した可能性が大きい。「危険なゲーム」をさらに推し進めた北朝鮮に対し、日本、米国の揺るぎない対応が求められている。

北朝鮮は局面打開を図ろうとするたびに「核カード」と「ミサイル・カード」を切ってきた。今回の発射は、昨年2月の「核保有宣言」に続くものだが、1998年の「テポドン1号」発射で米朝協議を実現させた“戦果”を念頭に置いていると見られる。

北朝鮮は今回も「ミサイル発射は自主権の行使」と主張する可能性が高い。また、国連安全保障理事会に問題が提起されても中国などの反対で、経済制裁までは進まないと計算していると見られる。

核拡散防止条約(NPT)で禁じられている核開発と違い、ミサイル開発を禁止する条約はない。テポドン1号発射の際も安保理は議長の報道向け声明を出すにとどまった。

しかし、今回も同様の対応になるとすれば、国際社会は“ならず者国家”の危険なゲームに対する解決策を持っていないことを示すことにもなりかねない。日米は早速、経済制裁を念頭に対応に動き始めた。今回、北朝鮮にどう対応し、危険なゲームをやめさせるか。日本、米国そして国際社会の対北朝鮮対応は正念場を迎えた。

(2006年7月5日14時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060705i112.htm



"ならず者国家"という表現の使い方だけど、少々ナイーブかなと思う。2006年現在、アメリカこそが"ならず者国家"という見方もあるわけで。国際関係的に見れば、イラク戦争で国際の平和と安全をマジでぶっこわして、その後もめちゃくちゃやってるのがアメリカなわけで。

そして、イラク戦争は「国際社会は"ならず者国家"の危険なゲームに対する解決策を持っていないことを示すこと」になってしまったわけで。いや、イラク戦争を支持した読売さんに言ってもしょうがないんだけど。

ニューヨークタイムズの社説も今回"ならず者"って表現使ってたけど、こちらは一応、アメリカの行動をそこそこだけど批判してきたからアリ。↑の読売記事は社説じゃないけど。)


東北アジアの平和と安全や日本の安全という観点からは、たしかに北朝鮮は"ならず者国家"。近隣諸国との合意(平壌宣言&6カ国協議共同声明)をサクっと反故にするし。そしてなにより、自国の国民を国際社会に対して人質として利用してるし。


まあウダウダ言ってもしょうがないんだけど、この問題で「"ならず者国家"vs国際社会」って構図はそう簡単にはできあがらないかも。読売の記事にも「核拡散防止条約(NPT)で禁じられている核開発と違い、ミサイル開発を禁止する条約はない」とあるように。おまけにアメリカの評判も悪いし。


北朝鮮にはミサイル技術開発の権利ある=ベネズエラ情報相 [ライブドア・ニュース]

こういう風に考えてる人らも多そうだし。


ただ、"ならず者国家”うんぬんは別にして、「今回、北朝鮮にどう対応し、危険なゲームをやめさせるか。日本、米国そして国際社会の対北朝鮮対応は正念場を迎えた」というのはそのとおり。マジで難しい。



6日
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7日
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安保理だけど、とりあえず第一段階としては、議長声明くらいで落ち着くんでしょうか。それとも常任理事国はすべて、北朝鮮なにやってんだよ、って思ってるから、一応非難決議まで行くのでしょうか。

ただその後はどうするか。誰にも見通しが立たない。



その後、もし中露が同意して、第二段階として制裁まで行ったとしてもねえ。何を目的にやるのか。北朝鮮に対してしょぼい意思を示すってことくらいの目的しかないような。それはそれでいいんだけど、じゃあその後の見通しはあるのかと。

封じ込めが目的ならまだしもそうじゃないしねえ。一応、北朝鮮の屈服が目的だしねえ。過去の国際的な経済制裁の例を見てもねえ。難しいよねえ。

自国の人々を屁とも思ってないような体制相手の制裁はほんとに難しい。逆に、自国民を人質として利用するわけだし。制裁の内容によっては、悲惨に耐えられなくなって国際世論の方が先に根を上げる。いくら悲惨なことになってたとしても、日本のメディアなんかは知らんぷりしそうだけど。


制裁考えてる人たちは、北朝鮮が派手にぶっこわれちゃうのも困るだろうから、ベターシナリオとしてのクーデターなんかを実は期待してるんでしょうか(ベストは北朝鮮が言うこと聞く)。あまりに淡い期待だと思うけど。ベストシナリオなんてのも当然ありえないだろうし。




結局、戦争の覚悟がないけど(覚悟がある政権はない。戦争やりたい勢力はいるけど)、北朝鮮をどうにかしたいなら、(アメリカによる)体制保障と金品で釣るしかないんだけど。正義も道徳も面子も人権もへったくれもない。

北朝鮮に金品やって体制保障して、国内でどんな酷いことやってても文句言いませんから開発独裁国家としてやってってくださいってことにするしかないのかも(言いにくいけど拉致問題も終わり)。もちろんうまくいく可能性なんて微妙だけど、どうにかするにはコレしかないのかも。

まさに姜尚中が言う「正義なき平和」。


韓国の「太陽政策」(田岡俊次によると、将軍様を監守として雇う「監獄政策」)はコレの一つのバージョンだったけど、韓国一国だけじゃなくて、アメリカはじめ周りも全面的にコレにコミット。

リベラルにはキツイ路線だけど。


そして、僕はコレに乗るとは言えない偽善者(乗るもなにも、今の日本でコレを堂々と主張できる政治勢力はどうせないけど。ある意味、天木直人その他がさんざん批判してきた小泉首相家族会裏切り路線がそれだったかも)。

やっぱ、冷酷なリアリストにはなれない。やっぱ、より人権尊重路線(拉致問題も含めて)をと願うしかない。だからと言って、僕の中からその路線でナイスアイディアが出てくるわけでもない。

ほんと難しいです。

現実に実行可能かってことを抜きにしても、自分の頭の中でさえ、アイディアが浮かばない。

拉致問題だけでも浮かばねぇってかんじだったのに、より複雑になった・・・



とにかく、アメリカが北朝鮮と話しなきゃどうにもならない。というか、話するしかなかった。繰り返しになるけど、ここまで渋っちゃってタイミング逃しちゃってチキンレースになっちゃうとねえ、どうにもならないかなあ。ほんと難しい。


んー、なんかいいアイディアないでしょうか・・・

いや、このデッドロックは今にはじまったことじゃないんだけど・・・
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by mudaidesu | 2006-07-07 13:07 | 世界


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