朝生 1  北朝鮮飛翔体


珍しくまともな話になってたような。なので朝生の話に触れてみる。ショーにしようしようとあまり田原さんがしなかったせいか。やっぱ、北朝鮮ミサイル問題が目の前にあるから多少は真面目にやったのか。田原さんが意図的にそこそこまともな話にしようとしてたせいなのか、状況が状況なんでみんなが勝手に真面目にやったのかはわからんけど。

いくつか興味深い話がされてた。




一つ目はミサイル問題について(二つ目三つ目はそのうちまた)。日本の安保理決議草案についての山本一太さんと森本敏さんの考え方の違い。



とりあえず、日本政府の最初の草案の骨子みたいなもんが新聞にあったんで。↓


国連憲章第7章のもとで以下の行動をとる

 一、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難

 一、北朝鮮に対し即座に弾道ミサイルの開発、実験、配備、拡散の中止、ミサイル発射の凍結を義務づけ

 一、加盟国に北朝鮮のミサイルや大量破壊兵器計画に寄与するような資金、物資、技術などの移転を禁止

 一、北朝鮮に6者協議への無条件、即時復帰、核関連のあらゆる作業中止を強く要請

日本、北朝鮮の制裁決議案を提示 中ロは反対姿勢



んで、すぐに修正したみたい。↓


・・・日本は6日、決議案の修正を行い、一部理事国に配布した。

日本は制裁を含む強制行動の根拠となる国連憲章第7章にもとづく安保理決議をもとめているが、朝日新聞が入手した修正案では、北朝鮮のミサイルや大量破壊兵器計画に寄与するような「資金、物資、技術などの移転の禁止」を求める部分から「資金」が削除された。「どれがミサイル関連の資金供与かを判断することは困難」との意見が多かったためという。 ・・・

北朝鮮制裁決議、日本が一部修正案




山本さんによると、日本が出した案(↑の修正後案も含めて)は最初の案だから、最大に枠を広げて出したと。そこから交渉をはじめて落としどころとしては、山本さんははっきりとは言ってなかったけど、ムリっぽいけどあわよくば7章つきの非難決議、ひょっとしたら可能性あるんじゃない?という7章なし非難決議あたりを目指しているみたい。

結局、今回は非難決議まで行かないで議長声明で終わったとしても、今後のための下準備としてはコレでいいんじゃないか、ってことだろう。段階や手続きを丁寧に踏むってことは非常に大切なのはたしか。

まあ、平たく言えば、まずは"ふっかけた"。 どんな駆け引きがされるかはわからんけど、これは普通のセオリー通り、とは思った。



でも、森本さんによると、そもそも今回の北朝鮮のアレは国際法の重大な違反ではないから、7章つきの制裁決議(日本が出した一発目(修正後も))なんて絶対ありえない。合意されるされない以前にありえないと。「国際の平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」とはとうてい言えないのをわかってるのに、ありえないものを出すのはいかがなものかと。

(ただそこは日本政府もわかってるんで、草案では核開発問題も強調してるそう。見てないから知らんけど。)


そして、最初にそんな強硬な姿勢を示しちゃうと、落としどころをやわらかくしても、中国は乗ってきにくいし(棄権しにくいし)、北朝鮮の態度も硬化させてしまうのではないかと。

僕は山本さん路線で考えてたけど、森本さんの視点は興味深い。かなり冷静な意見。


こんなかんじかな?

A君とB君は親友。C君がB君とモメてる。どう考えてもC君がB君を「殴る」ことは正当化されないような状況で、C君が「B君を殴りたいんで、A君も同意してください→殴るのはやめたんでA君も一緒にB君に文句つけましょう」ってのと、「B君を殴るつもりはもちろんありません。A君も一緒にB君に文句つけましょう」ってのを比べたら、どっちにノリやすい(棄権しやすい)かって話みたいなもんかな?どっちとも言えるかも?


まあ、正直、このへんのテクニカルな話は僕にはわかりませんけど。安保理決議や安保理議論にうといし。一発目を提出したようだけど、そもそも決議案見てないし(まだどこにも出てないみたい?)。




日米英仏、北朝鮮制裁決議案を提出 中国案は拒否  朝日新聞

非難決議案に切り替えへ  政府、北朝鮮ミサイル  2006年07月08日

政府は7日、北朝鮮のミサイル発射をめぐる国連安全保障理事会での制裁決議案について、常任理事国の中国、ロシアが反対を貫く場合は最終的に「非難決議」に切り替えて両国の取り込みを図る方針を固めた。複数の外務省幹部が明らかにした。ただ、切り替えを前に、日本と米英両国は制裁決議を一部修正した決議案を安保理に提出、中ロ両国の出方をうかがう方針。

中ロ両国は、北朝鮮の態度硬化を招きかねない制裁決議に反対し、拘束力のない「議長声明」を主張している。早急な決議採択で国際社会の一致した意思を示すには、制裁を伴わない決議への「格下げ」もやむを得ないと判断した。

ただ日本は、北朝鮮へ強硬姿勢を強める米国の意向に沿う形で制裁決議案をまとめた経緯がある。

http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack.cgi?main+CN2006070701004249_1







ところで、


結局、戦争の覚悟がないけど(覚悟がある政権はない。戦争やりたい勢力はいるけど)、北朝鮮をどうにかしたいなら、(アメリカによる)体制保障と金品で釣るしかないんだけど。正義も道徳も面子も人権もへったくれもない。

北朝鮮に金品やって体制保障して、国内でどんな酷いことやってても文句言いませんから開発独裁国家としてやってってくださいってことにするしかないのかも(言いにくいけど拉致問題も終わり)。もちろんうまくいく可能性なんて微妙だけど、どうにかするにはコレしかないのかも。

まさに姜尚中が言う「正義なき平和」。


韓国の「太陽政策」(田岡俊次によると、将軍様を監守として雇う「監獄政策」)はコレの一つのバージョンだったけど、韓国一国だけじゃなくて、アメリカはじめ周りも全面的にコレにコミット。

リベラルにはキツイ路線だけど。


そして、僕はコレに乗るとは言えない偽善者(乗るもなにも、今の日本でコレを堂々と主張できる政治勢力はどうせないけど。ある意味、天木直人その他がさんざん批判してきた小泉首相家族会裏切り路線がそれだったかも)。

やっぱ、冷酷なリアリストにはなれない。やっぱ、より人権尊重路線(拉致問題も含めて)をと願うしかない。だからと言って、僕の中からその路線でナイスアイディアが出てくるわけでもない。

ほんと難しいです。

現実に実行可能かってことを抜きにしても、自分の頭の中でさえ、アイディアが浮かばない。

拉致問題だけでも浮かばねぇってかんじだったのに、より複雑になった・・・


北朝鮮飛翔体話



みたいなこと書いたけど、

アメリカの気合いバリバリのリベラルの意見↓。国際人道法・国際人権法の専門家二人。

North Korea's criminal regime


コラコラコラ!人権問題忘れんなコラ!
安保理は人権問題で北朝鮮に介入しろよコラ!ってノリ。
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by mudaidesu | 2006-07-08 13:50 | 世界


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