第二次朝鮮戦争勃発  3


第二次朝鮮戦争勃発  1」と「第二次朝鮮戦争勃発  2」のつづき。ちょっとした感想みたいなもん。





しかしながら、「第二次朝鮮戦争勃発  2」は一年前の議論だけど、いまでも同じ話になるね。



この人たちの言ってることが当てになるかどうかはわからないけど、実際に政策決定の第一線にいた人たちの話。まあそこらで普通の人が話してることとたいして変わらんかもしれないけど(話の基になる情報と知識と経験はケタ違いだけど(当たり前だけど)。僕なんかの話は全部適当な想像)。

まあ、専門家の人たちにとっても北朝鮮問題は難しいってことかな。自明なのは、軍事オプションは惨劇ってことくらい。



民主党系の人たちは、ブッシュなにやってんだよ!つかなんかしろよ!って気持ちが強いみたいね。軍事オプションがありえないならやることは一つしかないだろと。北朝鮮が欲しいものを餌に交渉するしかないだろと。メンツなんか潰されても損はしないよと。メンツより国益だよ。道徳より国益だよと。

というか、ブッシュ政権じゃ今後もジリジリ時間が過ぎてヤバくなってくだけのような。



あと、チャイルドプレイってチャッキーの映画じゃないですよ。





個人的によくわからないのが、限定的な先制攻撃(核施設への爆撃等)って概念は、対北朝鮮について実際に存在するのかどうか。北朝鮮はそういう攻撃に対して、体制崩壊を覚悟して韓国や日本を実際に攻撃するのかどうか。

もし、限定的な先制攻撃がありうるならば、専門家たちは北朝鮮がどう反応すると予想していて、もし韓国や日本を攻撃したら、体制崩壊を目的とした全面戦争をやることまで念頭においてあるのかどうか。


ごちゃごちゃしたけど、全面戦争の予定ナシの限定的な先制攻撃って概念は北朝鮮問題について存在するのか?ってこと。専門家たちはどのように考えてるのか。北朝鮮がほんとに体制崩壊だけはゴメンって考えてるなら、たとえ限定的な先制攻撃されても黙ってやり過ごす可能性だってないわけじゃないような。そのへんはどうなんでしょう。


それとも、全面戦争突入の可能性を排除できない状況での攻撃は絶対ありえないのだろうか。なにかしらの軍事オプションを取るときはやはり全面戦争を覚悟してってことなのか。94年のときは、全面戦争まで覚悟してたのか?



↑のシミュレーションにしてもディスカッションにしても、全面戦争になるって話をしてるけど、やはり軍事オプション発動→全面戦争ってことは大前提なんでしょうか専門家の間では。それとも、ただ最悪の状況も想定しなきゃならないからってことなのか。実際のところ、限定的先制攻撃→全面戦争ってシナリオはどの程度の可能性だと専門家たちは考えてるのか?

(意味不明?なんかつくづく日本語の表現力がないというか下手なのを実感。翻訳が下手なのもそのせい。)



ちなみに、別に先制攻撃しちゃえ!と思ってるわけじゃもちろんないですよ。誤解のないように。ただどんな(本音の)議論や認識が政策作成者や専門家たちの間に存在するのか知りたいだけ。



(ちなみに、結局フセインは亡命という選択肢をとらなかった。それが何を意味するのかイマイチわからないけど。とにかく、僕らから見ての合理的判断ってのが実際なされるかどうかは、この世の中わからない。)





アメリカの専門家たちにとってのレッドラインは(アメリカの国益にとってのレッドライン)、テロリストに核を渡すってことみたいだけど、じゃあ北朝鮮が核を持つことはしょうがないってかんじなのかな。

となると、日本としてはツライですな。拉致問題もありますし。

日本の一部の人はアメリカの力によって北朝鮮の体制崩壊を狙ってると思うんだけど、それはレッドラインを超えないとありえなさそうだし。

北朝鮮を釣るにしても、アメリカの協力がなきゃ釣れないだろうし。ブッシュさんたちはその気ないし。

やっぱデッドロックっぽい。



難しいのはよくわかるんだけど、現在日本で圧倒的な力を持つ人たちが何を目的に政策を立ててるかイマイチわからない。何を狙ってて何をやりたいのか。そして狙ってることがどのくらい可能だと判断してるのか。小泉-田中均路線はその点とても明確だった。





なんか「恐怖や不安や脅威を煽る系」になっちゃったけど、だからこそ基本は軍事オプションはありえない、ってことかと。だから太陽政策系しか結局ないんじゃないって話なわけで。やり方はいろいろあるだろうけど基本路線としては。韓国は当然そうだけど、国際社会的にも。(北朝鮮飛翔体話

「日本への脅威」ということにおいては、北朝鮮はたいしたことないかもしれない。けど、韓国や東北アジアにとってはそうじゃない。北朝鮮そのものが脅威ってより、北朝鮮問題がうまく転がらなかったときに起こることはやっぱり脅威。

「脅威」って表現がおかしいなら、北朝鮮問題は韓国や東北アジアにとってはとても重要。って当たり前か。というか、やっぱり今回のミサイル問題が重大だと思ったのは、あらためて北朝鮮問題は一筋縄ではいかなってことがわかったから(いまさらですが)。「日本への脅威」どうこうじゃなくて。



ついでに、いくら日本人に戦争する覚悟があっても、死傷者のほとんどは韓国人や韓国兵やアメリカ兵や北朝鮮人や北朝鮮兵なわけで。戦争後の混乱の話はおいておいても。



んで何度も言うけど、リアリストは「交渉して、体制保障等で釣るしかない。開発独裁でやってってもらう。内政干渉はしない=人権問題スルー」でいいけど、リベラルや人権派はどうする?どう向き合う?って難問が依然残るわけで。



そして、「交渉して、体制保障で釣ること」に反対してるアメリカの一部の人たちは、結局のところ、モラルの面からだと思うんだよね。金正日体制という「悪」を認めることはできないって「思い」から。「悪」は屈服させるものであって交渉したり認めるものではないと。

リアリストからすれば、何寝言いってんだよ!おこちゃますぎ!になるんだけど、リベラルや人権派にとってはどうなんだろう。





あと他に紹介してもらった記事。↓


What China Whispers to North Korea


中国と北朝鮮の関係について。中国が北朝鮮に何を言ってるか。

米戦略国際問題研究所(CSIS)の出してるThe Washington Quarterly って雑誌の論文(2005年春)。(日本でも同じみのマイケル・グリーンなんかもCSISにいたり。)著者のAnn Wuさんはハーヴァードの研究員で元中国外務省の人。


Avoiding a Nuclear North Korea  by Ann Wu

↑こんなのも見つけた。まあAnn Wuさんによると、アメリカはわけわからんことやってないでさっさと決断しろと。北朝鮮に体制保障して説得しろと。それをできるのはアメリカだけだと。
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by mudaidesu | 2006-07-20 12:29 | 世界


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