ヤスクニ・リターンズ  靖国参拝と海外反応 2


ヤスクニ・リターンズ  靖国参拝と海外反応 1」のつづき。

日中韓以外の、専門家によるコラムや新聞の社説等のオピニオン系の記事で見つけたものをいくつか。




いやまあいまさらなんだけどね。内容もいまさら。(ちなみに、「ナベツネ on NYT  ヤスクニとソフトパワー」でも書いたように、日中韓発のものを除外する意味は国際的にはないと思う。おまけに、国際的には、被害者側発のものの方が加害者側発のものより、信頼やシンパシーを持って扱われると思う。)


んで、がんばってガーっと訳しちゃおう。いいかげんだけど。下手くそで変な日本語なんで読みづらいけど。専門家、特にアメリカの専門家の靖国問題についての発言は「論座」等によく出てるだろうからこれもいまさらなんだけど。世界中の誰にでもすぐ読めるネット上の英語メディアっつーことで。





まずはイギリスのタイムズの社説。


Ghosts to be laid (どう訳していいのかわかんない)

Japan needs to diffuse the controversy over the Yasukuni shrine 
(日本は、靖国神社をめぐる論争をdiffuse(どう訳せばいいのかわからん)させる必要がある。というか、defuseの間違いかも、とか思ったり)


靖国というのは、戦死者の霊を崇めるために明治王朝時代に創設された神道の神社の名前であり、「国に平和をもたらす」という意味。日本の首相である小泉純一郎が、靖国訪問は死者に敬意を表すためだけでなく、「日本は二度と戦争を起こしてはならない」し平和のために尽くさなければならない、という彼の決意をあらたにするためだと言うとき、彼の純真な気持ちを疑う理由はない。しかしながら、彼は、8月15日に靖国を訪問することは日本の隣人たちに挑発的なジェスチャーだと見なされるということを、よく知っていた。そして、それをするために、1985年以来はじめて、モーニングを着て、首相としての公式的な範囲の行動として行なった。



小泉氏は、日本の征服と占領の対象になった国々の人々と同様に、多くの日本人の心の中で、靖国神社は20世紀初期の軍国主義の高まりと強く関連づけられるということを、完全に知っている。第二次大戦中、日本人は靖国神社の門をくぐる際にお辞儀をし、カミカゼ飛行士たちは靖国神社のお守りを身につけた。そこで祀られる2,446,532の「永遠の魂」は、11の戦争(2つは国内での戦争)において死んだ歩兵たちや民間人たちだけでなく、日本の皇軍によって強制的に動員された39,000の台湾人と朝鮮人をも含む。中でも最悪なのは、1978年に宮司たちは秘密裏にA級戦犯をも祀った(そしてそれはヒロヒト天皇を不快にさせたと最近報道された)。境内にある最近より立派に修繕された靖国の遊就館博物館は、超酷くゆがめられた展示をしてる。パールハーバー攻撃を「戦略的な必要性」として、おまけにルーズベルト大統領を「日本を戦争に引きずり込んだ」責任者としてる。



日本の歴史修正主義は無神経で卑劣だ。だけど、中国と韓国にもある程度の責任はある。彼らの抗議の猛烈さと制裁措置は、小泉氏に譲歩しづらくさせてしまい、この問題を、日本が外国からの絶対的な命令を受け入れるかどうかの問いにしてしまった。靖国訪問は、日本の平和への適性をチェックする主要なテストにはなりえない。1945年以降、日本は気前良く国際援助をし、徐々に平和維持活動にも参加してる。日本の戦争の記録の完全なる恐怖にちゃんと向き合うことに日本が失敗してるかどうかは、たとえば、学校での歴史教育の修正主義あたりに焦点を合わせてチェックすべき。しかしながら、日本は、この日本を衰弱させている外交対立を緩和する(ここはdefuse)ために先に動かなければならない。



政府には、戦犯の「分祀」を命じる力は明らかにない。1985年に試されたが、宮司たちは率直に拒否し、いろいろな解釈が可能と世間では言われているけれど、これは儀礼的に不可能であると宣言した。政府は、今後の政治的追悼は、日本の無名戦士たちが埋葬されている、皇居の敷地内にある公式戦没者記念碑で行なわれると宣言することが可能だった。最高の方法は、日本人たちが国のために死んだ人々をどのように追悼するか合意に達するまで、靖国参拝の「一時的なモラトリアム」を宣言することかもしれない。そして、このプロセスは簡単に10年、またはそれ以上かかるかもしれない。首相の交代が迫ってる今、歴史から熱を除去するチャンス。


http://www.timesonline.co.uk/article/0,,542-2314776.html



diffuse についてだけど、「凍結していろんな観点から議論をする」ということなのか、「国際的に靖国問題を脇に飛ばして目立たなくする(ようするに参拝凍結してそうする)」ということなのか、よくわかりません。defuseなら「外交的対立を緩和させる」みたいなかんじでわかりやすいような。




追記。こんな記事があった。



「中国や韓国にも非はある」と社説…英紙タイムズ

16日付英紙タイムズは小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐり「日本は(中国や韓国との)外交的対立を鎮める努力をしなくてはならない」と訴える一方、「中国や韓国にも非はある」とする社説を掲載した。

同紙は中国や韓国の参拝批判について「彼らの抗議は極めて激しい。このため日本が外国の命令に従うのかどうかという問題に論点が変わり、小泉氏は後に引けなくなった」と分析。靖国神社内の展示施設に太平洋戦争の開戦責任を米国に押しつけるような説明があることを「歴史の書き換え」と批判しながらも「非の一部は中韓両国にもある」とした。

その上で同紙は「(問題解決の)最良の方法は、国のために命を落とした人々への敬意の示し方について、日本国民の間に合意ができるまで参拝を中止することだ」と提案。「首相交代は熱を冷ます好機だ」と訴えた。(共同)

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_08/t2006081632.html



微妙な記事タイトルですな。と思うのは僕だけでしょうか(笑)。

というか、「Aと訴える一方、Bとする社説を掲載した」、「AとしながらもBとした」みたいな記述だと、メインはB(中韓にも非がある)って印象になるよね。実際のタイムズの社説は逆だと思うんだけど。Bはあくまで但し書きのおまけで、メインはAかと。前の台湾についての記事もそういう問題だろうね。まあ、あんまり細かくこの程度のメディアリテラシー的なものにこだわるのは好きじゃないし不毛だと思うからどうでもいいけど。






次はジャパンタイムズの8月15日の社説(ということは、参拝前に書かれた)。ジャパンタイムズって日本(人)の新聞かな?よくわからんけどまあいいや。


そろそろ過去から学ぶ時間


ちょうど自分たちの政治家たちが、世界中の他者に真の思惑はなんなんだという疑念を抱かせるようなシグナルを送っているときに、日本は61回目の第二次大戦終戦の記念日を迎える。そんなシグナルの一つは、小泉純一郎首相が靖国神社を火曜日に、まさにその終戦記念日に、訪問するという予測。



靖国は、日本の246万人の戦没者だけでなく14人のA級戦犯も称賛してる。首相になって以来5回の靖国訪問してる小泉氏は、訪問の目的は、二度と日本を戦争に導かないという誓いをあらたにすることだと言う。しかしながら、もう一回の靖国訪問は、小泉氏の個人的な意図に関わらず、日本が過去の間違いから何も学んでいないという疑いを深めるだけである。



もう一つのシグナルは、北朝鮮がミサイル発射実験をした後に、数人の政治家たちによってなされた、日本は差し迫った攻撃から日本を守るために、敵基地先制攻撃を行なう能力を備えることを検討すべきという発言だった。この概念は、攻撃用武器を所有しないという日本の戦後政策からの離脱であるだけでなく、日本が核武装を検討してるのではないかという推測をいくつかの外国メディアにさせた。



日本では、終戦記念日は、戦争中の日本人の苦しみを記憶するだけでなく、日本の戦争行為によって他の人々へ与えた苦しみを思い出す日とすべき。これを達成するために、日本の指導者たちは、史実から学ぶとても大きな努力を示さなければならない。



日本の軍国主義のために苦しんだ人々の感情に対しての冷淡さを、小泉氏の度重なる靖国への訪問から演繹するのは不合理ではない。この態度は、近代戦争のため日本を動員する過程で、靖国が果たしたイデオロギー的役割についての小泉氏の無知から生じてる。先制攻撃能力に関する日本の政治家たちの発言は、現実の戦争とはどういうもだったか、どういうものであるか、そしてどういうものになるか、についての見識の欠如のせいだ。この記念日は、真の平和を愛する国に日本を変えるためのもっとも良い方法を熟考する日であるべき。


http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/ed20060815a1.html




ヤスクニ・リターンズ  靖国参拝と海外反応 1

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by mudaidesu | 2006-08-18 22:37 | ナショナリズム


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