古森玉本産経日本国際問題研究所 4


コメント欄で、またまたいろいろ教えてもらいました。ほとんど教えてもらったネタです。ほんとサンクスです。さすがに飽きてきましたが、することもないんでまたこのネタをダラダラと。ついでにいちいち前のエントリーをリンクすんのめんどいから「JIIA問題」ってタグをつくってみました(せっかく漢字二文字でそろえてたのに)。





古森記者「ワシントン・ポスト投稿文に反論する」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/19446

ワシントン・ポストへの抗議の投書

『ワシントン・ポストは一方的にこちら中傷する投書を載せながら、それに対する反論を載せないのです。なんと不公正なことでしょう。アメリカのマスコミへの信頼が一気に崩壊しました。』

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/40119/


あらら。載せてあげればいいのに。個人の抗議文までいちいち載せてたらキリないってのもあるけど。



というか、古森義久さんのブログさらさらと読んでみると、なんか古森さんの人となりがわかってくるような。というか、なんかかわいらしいんだけど(僕が変態なんですかね?)。というか、年齢的にはおじいちゃんだよね。なんていうか、にくめないというか純なんだなーみたいな。いや、書いてることはおっかないんだけど。てか、こういう純な人がおっかないこと書いてるからこそおっかないんだろうけど。



というか、別に古森さんどうこうばかりに焦点あてる気は最初からなかったんだけど、この件について何かしら論じようにもよくわからんし全然ダメだこりゃで、底の浅さが如実に出まくりで、結局、なんかにコミットすることもなく、モメゴトに群がる野次馬状態でピーピー言ってるレベルで落ち着いてしまった僕ですが、言い訳としては、やっぱ、古森さんのキャラが濃いからつーことで。




Japan Debate: "From Mere Guile to Demagoguery"


Clemonsさんの古森さんの文章への反応。だいぶオトナなかんじです。古森さんの文章も載せてるし。加藤紘一宅放火について立派なコメントを出した産経新聞を称賛してるし。古森さんとくだらないバトルはしないで、問題の全体像を見失わないように見失わないように、みたいなところもあるし。

で、そこのコメント欄に情報が。Clemonsさんによると、ワシントンポストは古森さんの文章を載せるとofferしたんだけど、そんな長いのはムリよ、ってなことになったとか。いや、僕自身は事情がまったくわかりませんが。



そりゃそうだと思った記述を一つ。


Yoshihisa Komori has mastered the art of following Japanese government money -- which is the primary funder of most academics around the world on all topics Japanese -- and forcing the question of whether some respective research is in the true national interests of Japan.


この部分のおまけの部分(Japanese government money -- which is the primary funder of most academics around the world on all topics Japanese)。ようするに、政府の金の話してるけど、日本に関するすべてのトピックにおいて、世界中のほとんどの研究者の主要な資金提供者は日本政府だと。

たぶんそのとおりで、つーか、日本を研究したいだの思う人って、やっぱかなりの変わり者でマニアックな人だと思うんだよね。はっきり言って、人気のあるエリアではないと思う。でもそれじゃ、海外での日本への理解が深まらない(=国益にならない)という判断(リーズニング)から、日本政府は「日本についてガンガン研究してね」と支援してるんだろうし。




産経抄さんも触れてたみたい。↓


産経抄

▼クレモンス氏は「古森記者が理事長に対して謝罪を要求した」というが、コラムにそんな記述はない。要するにこの人は読んでいない。恐ろしいことに、こんなトンデモ論文でも、名の知れた新聞に載ると、影響力を持ってしまう。

http://www.sankei.co.jp/news/060918/col000.htm


古森さん

だがクレモンス氏は「古森はJIIAの佐藤行雄理事長に謝罪を要求した」と書き、・・・しかし現実には記者は同コラムでは穏健な表現に終始し、佐藤氏への謝罪も掲載停止も一切、求めておらず、クレモンス氏が原文をきちんと読んでもいないことが明白となった。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/19446



Clemonsさんのワシントンポスト記事。↓

But he didn't stop there. Komori demanded that the institute's president, Yukio Satoh, apologize for using taxpayer money to support a writer who dared to question Prime Minister Junichiro Koizumi's annual visits to the Yasukuni Shrine, in defiance of Chinese protests that it honors war criminals from World War II.

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/08/25/AR2006082501176.html


訳。↓

コモリは、靖国が第二次大戦の戦犯たちを称賛してるとする中国の抗議に逆らって靖国神社を毎年訪問する小泉純一郎首相に、あえて挑戦するように疑問を呈する著者を、税金を使って支援したことに対して、研究所の所長であるユキオ・サトウに謝罪を要求した。

http://mudaimudai.exblog.jp/4057150



たしかかに、僕も「apologize=謝罪」と訳したけど、それはあくまで、日本人的な「apologize」の理解からの訳であって、古森さんの書いたコラムを見れば、↓



現在の日本の外交や安保の根本を否定するような極端な意見の持ち主に日本の対外発信を任せる理由はなんなのか。

この一稿の結びを佐藤理事長への公開質問状としたい。

http://wdsturgeon.googlepages.com/sankeishimbunarticlebykomori



こう書いてあって、これを「apologize」と表現するのは全然おかしくないような気がしたんだけど。先に「apologize→謝罪」って理解が頭にあるからおかしく見えるのではないかなと。



ちなみに、↑のワシントンポストの文章では、「コモリが謝罪を要求した」と訳したけど、「理由はなんなのか」「結びを公開質問状としたい」だから、「弁解を要求した」って方が適してるね。apologizeだから、どっちでもいいんだろうけど、古森さんの日本語の文章を知らない人がワシントンポストの文章を読んだ印象、ってかんじで訳したから、そのままで。

http://mudaimudai.exblog.jp/4057150


と前に書いたんだけど。



てか、古森さんの文章について「説明」(「訳」じゃなくて)した英文(ワシントンポスト)の中の一つの単語を「謝罪を要求」と勝手に和訳して、その「謝罪を要求」という記述が最初の古森さんの文章にないって言ってもなー、みたいな。




一応、辞書。↓


a・pol・o・gize

〔英〕 vi. 弁解する, わびる ((to, for)).

http://dictionary.goo.ne.jp/search............

a・pol・o・gy

n. 言いわけ, わび; 弁解, 弁明 (defense) ((for)); 申しわけ的のもの (a mere ~ for a library ほんの名ばかりの図書室).

http://dictionary.goo.ne.jp/search............




英英辞書↓。 訳はテキトー。


American Heritage Dictionary

a・pol・o・gize

1.To make excuse for or regretful acknowledgment of a fault or offense.
2.To make a formal defense or justification in speech or writing.


1.fault(間違い)やoffense(違反)についてexcuse(言い訳)する, regretful(後悔)しながらfaultやoffenseを認める,
2.formal defense(公式な弁明)をする, スピーチや文書でのjustification(正当化、弁明),


WordNet

apologize

1: acknowledge faults or shortcomings or failing; "I apologized for being late"; "He apologized for the many typoes"

2: defend, explain, clear away, or make excuses for by reasoning; "rationalize the child's seemingly crazy behavior"; "he rationalized his lack of success"

[syn: apologise, excuse, justify, rationalize, rationalise]


1.間違いや足りなさや失敗を認める,
2.弁明する, 説明する, 論証しながら(reasoning)言い訳する,

類義語:言い訳する(excuse), 正当化する(justify), 理屈をつけて正当化する,


http://dictionary.reference.com/search?q=apologize


なんか、日本語的な「謝罪する」ってかんじじゃないのかも。「ごめんなさい」みたいなノリがあんまないような気がするけどどうなんでしょう。




一応、名詞のapologyも↓。訳さないけど。


Dictionary.com Unabridged

apology

1. a written or spoken expression of one's regret, remorse, or sorrow for having insulted, failed, injured, or wronged another: He demanded an apology from me for calling him a crook.

2. a defense, excuse, or justification in speech or writing, as for a cause or doctrine.

3. (initial capital letter, italics) a dialogue by Plato, centering on Socrates' defense before the tribunal that condemned him to death.




American Heritage Dictionary

apology

1. An acknowledgment expressing regret or asking pardon for a fault or offense.

2. a. formal justification or defense.
b. An explanation or excuse: “The consequence of those measures will be the best apology for my conduct” (Daniel Defoe).


WordNet

apology

1: an expression of regret at having caused trouble for someone; "he wrote a letter of apology to the hostess"

2: a formal written defense of something you believe in strongly [syn: apologia]

3: a poor example; "it was an apology for a meal"; "a poor excuse for an automobile" [syn: excuse]


http://dictionary.reference.com/search?q=apology



日本語の「謝罪」みたいな意味と「弁明」「釈明」「説明」みたいな意味があるのかな。

Dictionary.com Unabridged の3にはプラトンの「(The)Apology(of Socrates)」があるけど、これは日本語では「ソクラテスの弁明」だよね。ギリシャ語の元のタイトルにはどんな意味があるのかわからないけど、あの内容で日本語のタイトルを「ソクラテスの謝罪」にしたらちょっとムリがあるよね。



まあ、ワシントンポストの文章では動詞の「apologize」で、文脈(古森さんの最初の文章も入れて)から考えれば「説明を要求」「弁明を要求」ってかんじでクレモントさんは「apologize」を使ったような気がするけど。



というか、なんか前のエントリーと前の前のエントリーのコメント欄で「cult」についてごちゃごちゃ書いたけど(こっちでまとめた)、なんか同じような話っぽい。古森さんは、いったいどこまでべタにやってんだろう?みたいな。



いや、英語のちゃんとした知識がない僕がこういうこと書くのはアレだし、自信は全然ないんだけど、英文読んだかんじでは、「cult」にしろ「apologize」にしろ英語の表現の使い方についての古森さんの解釈どうよ?って気になった。

そりゃ、そういう解釈もできるかもしれないけど、ちょっと立ち止まって考えれば、そう解釈するのはどうよ?みたいな。わざとやってんのかなー、てか、お子ちゃまな僕だからこんなナイーブなこと言ってるけど、言説の共感調達バトルやってるオトナなプロにとっては、こういうのってあたりまえのテクニックなんでしょうかねえ。

それともただ単に、英語力のあやしい僕が大ボケしてるだけなんでしょうか。正直、まったく自信ないし。やっぱ、あれを「apologize」という表現を使って説明するのはムリだったりするの?よくわかりませんわ。




というか、もしかして、これって俗に語られる、「謝る」とか「すみません」みたいな概念の文化的差異の問題だったりもするのかも。「日本人はすぐ謝る」とか「日本人はとりあえず『すみません』と言う」「アメリカ人は謝らない」みたいな、あくまで日本人的な「謝る」についての俗流言説があったりして、おまけに「こういう差異はこれこれこういう理由のせいです」みたいな。そして、「これこれこういう理由」みたいなのがすれ違いの原因だったりもするのかも。意味不明?

僕的な感覚ではそんな差異なんてあんまないと思うけど。日常生活においての「謝る」の感覚は個人差はあるけど、別に、何人であろうと、言われるほど文化的な差異はほとんど感じたことはないような気がする。


いやーとにかく、違う言語を訳すって難しいんですねえ。言語ってややこしんですねえ。って実感。



長くなりすぎたんでつづく↓

反日古森産経日本国際問題研究所 5
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by mudaidesu | 2006-09-20 00:20 | ニッポン


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