ザ・フェミニズム 上野千鶴子vs小倉千加子
ザ・フェミニズム
上野千鶴子 小倉千加子


上野はキレキレです。


上野・・・結婚の定義=自分の身体の性的使用権を生涯にわたって特定の異性に対して排他的に譲渡する契約のこと

不倫ーールール違反・・・ルールが存在する・・・自由じゃない

自由を求めるフェミニストが、このような自己身体の性的使用権を自分の意志で手放すという契約になぜサインできるのか、?





「姦通在は戦前は片務的で戦後は双務的になったから平等だ」と言うけどモ、求めたのは相互の拘束という平等だったのか?相互の自由の平等だとしたら、まず自分の身体の自由を誰にも拘束されないというのは、基本。

エンゲルスが「一夫一婦制は女性の世界史的勝利だ」と言ったけれども、冗談じゃない。自分の身体が拘束される代わりに、あんたの身体も拘束してやる、というそんあバカな平等なんて誰が求めたんや

リベラリズムはフェミニズムの敵である。リベラル・フェミニズムはただの改良主義。世の中の枠組みは決して壊さない。一番わかりやすいリベラル・フェミニストの目標は、過少代表性を改善しようとすること。国会議員の半数を女性にとか。日本の国策フェミニズムもそう。夫婦別姓も女帝も。軍隊にも半分の女性。

小倉「リベラル・フェミとラディカル・フェミの違いは保守か破壊か」
上野「近代の枠組みを認めるか認めないか」

上野
金を取る=私あなたの所有物じゃない。

援交は悪くない。けど援交男そのものは気に入らん。
基本的には、これといってセックスのテクもない、ただ青臭いだけの肉体になぜ、不当な商品価値が発生するのか。これは本人が獲得した価値ではなくて、家父長制が与えた価値です。家父長制の裏をかいている。

援助交際肯定=リベラル・フェミニズム・・・・あるルール(家父長制)を前提にしている。
ルールを受け入れ壊そうとしてない。

小倉
援交と新・専業主婦はちゃぶ台にくっつく白アリのようなもん。
ラディカル・フェミニストはちゃぶ台をひっくり返す。白アリのほうが賢い。

上野
賢いかどうかわからんけど、白アリのほうが家父長制には脅威。

オヤジメディアの過剰な防衛反応というのは、家父長制の本能的な危機感の表れだと思います。おそらく、正攻法のフェミニズムよりも、もっと脅威であると。しかもそれが自分の足下から崩れてきている。女房も不倫し、娘も援交をやり・・・

福祉国家のフェミニズム(法的な結婚をする人もいるけれど、それは半分以下で、未婚で子供を産んでも社会が面倒みてくれて、結婚をしてもしなくてもよくて、ゲイでもレズビアンもふつうに生きていける社会)

国策フェミニズムの行きつく先はそこ。福祉国家は分配平等を求める思想ですけれど、分配平等には原資が限られていて、一定の集団の中でしか実現しない。となれば排外主義に結びつきます。具体的に言うと、難民排除、外国人排除、国籍条項の厳格下、これしかシナリオがない。その道を選ぶ人たちもフェミニストの中に出てくるでしょう。もっとも彼らは、その選択に、排外主義やナショナリズムが結びついているとは自覚してないでしょう。もっとナイーブで善意の人たちだろうから。

上野
鬼ッ子という意味では、いわば家父長制下で従順に育ってきた子供たちの方が、家父長制にとっていちばん大きな脅威になるんです。

小倉
フェミニズムは日本を滅ぼさへんの。フェミニストを嫌っていた男たちが可愛がっている女たちが日本を滅ぼすんです。

「女は仕事をするな。家にいておとなしくしておけ」と言うから、「はい。私は男に嫌われるフェミニストなんかじゃないわ」と言って家に入ります。専業主婦になります。お給料が高くて、ステイタスがあって、家事もやってくれる男の人、そんな人をまってます。でも、「そんな人なぜかいません」「私にふさわしい人がいません」と彼女たちが言ってこの国は滅んでいくんです。

フェミニズムっていろいろよねえ、と思ってもらえればよい。
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by mudaidesu | 2005-08-02 21:26 |


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