天皇の戦争責任
天皇の戦争責任
加藤典洋 橋爪大三郎 竹田青嗣


加藤ーーーあの人は何を考えていたのだろう?

橋爪の「天皇に責任なし!」論
天皇に権限なかった。それでも、憲法の枠内でよくやった。選択して天皇になったわけじゃないので、責任を問えない。天皇に責任を押し付けることによって、他の誰かの責任が軽くなるわけではない。天皇に責任をかぶせれば、そのぶん、誰かの責任が軽くなるという考え方のような気がする。





加藤
なぜ橋爪が「天皇に責任なし」というのかわかるような気がするーーー「天皇制は歴史的役割を終わった」と書いている。もし、僕にもそう思えるんだったら、天皇にこだわる必要は全然ないんです。でも、僕は、残念ながら、天皇制の歴史的役割が終わったとは思ってない。いま日本に「もう天皇制はいいよ」という国民的な総意があること、それが、終わったということなんですよ。メモのなかで橋爪さんは「日本国は共和制に移行することが望ましい(国民の総意が条件)」と書いている。僕もそれに賛成だ。でも、国民の総意はまだない。つまり天皇制の歴史的役割は終わってない。

橋爪
もう天皇を通していろいろ考えたりするのをやめ、自分たちの権利と義務と主権と倫理観で国家を組み立てよう。市民社会に近づけよう。天皇に責任などないほうがすっきりする。一人一人の日本人の責任になる。一人一人が責任を持つべき。

加藤
僕は、昭和天皇の戦争責任を過不足なく、戦後の国民主権=象徴天皇制の名において明らかにすることが、共和制への移行のための「国民の総意」形成の第一歩になると思う。

二人とも、もう天皇に依存する思考法はヤメにしよう。



ちなみに、僕はこの三人とは見解を異にすることが多い。高橋哲哉が加藤典洋の「敗戦後論」を厳しく批判した。この「天皇の戦争責任」で加藤はそのときのことを愚痴ってるが、僕は論理では圧倒的に高橋に同意。しかし、加藤の言わんとすることがよくわかる僕。気持ちがわかる。これについては後でちゃんと考えてみる。
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by mudaidesu | 2005-09-05 23:27 |


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