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小泉応援団長 日本ネオリベ保守重鎮 古森義久のレイシズム!?




小泉竹中堀江米国市場原理弱肉強食黒人貧困嗚呼絶望憂鬱

↑で、アメリカ、黒人の境遇、小泉・竹中・堀江、ネオリベ等々について書きましたが、今、さっき、ぶっ飛んでしまいました。嫌なものは連続して見てしまうのでしょうか。


成城トランスカレッジ!経由で鬼のような文章を発見してしまいました。酷すぎます。大物のものです。産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・論説委員、古森義久さんの文章です。日本のイラク戦争大賛成・親米反中保守の重鎮です。大物です。本もたくさん売れます。ついでに、一部の人たちの間では下の発言が話題になってます。たしかにこれもすごいですね。


【古森義久の眼】予測ミスの“戦犯”追及 
 
米国ではイラク戦争の見通しを間違えた(=長期化・泥沼化予想)言論人や学者、 政治家の責任を追及する作業が始まった。予測の外れでは だれが一番ひどいミスを犯したか、そのランクの高い人たち の名を「恥辱の殿堂」に記念として記録しようという動きまで が起きている。
(・・・)
日本でも朝日新聞などイラク戦争の展望について「長期化」「泥沼化」をしきりと 断言する向きが多かった。 そのミスの責任の所在を明確にすることは、今後の国の 対外政策の評価でもきわめて重要となるだろう。
                       
(産経新聞 2003年4月12日)



で、その古森さんの鬼のような文章ですが、かっちょわるいけど、おっちょこちょいなだけだった上のなんかより、こっちのははるかに深刻で根が深いですね。どうぞ。↓


ハリケーン被災であらわになった米国の人種問題
~なぜ、特定の人種だけが略奪するのか~


この略奪にはさらに重要な特徴があった。こうした略奪を働く人間たちのほぼ100パーセントが黒人なのである。テレビの映像や新聞の写真でみる限り、略奪者はみなアフリカ系市民、つまり黒人だった。この事実は現地からの他の一部の報道でも裏づけられていた。いったいなぜみな黒人なのか。南部のニューオーリンズ市は総人口48万のうち67パーセントが黒人である。だから住民の多数派は黒人なのだが、それにしても略奪者は100パーセント黒人なのである。(…)大手テレビは映像で黒人の略奪の光景を流しても(…)その行為の実行者たちがほぼすべて単一の人種に限られることは伝えないのだ。

(・・・)リムボウ氏はびっくりするほど大胆な考察を一日三時間もの自分のラジオ番組で述べていた。

「ニューオーリンズでここ数日、起きたことは数世代にもわたるエンタイトルメント(社会福祉の受給権利)の失敗の現象なのだ。自分の努力よりも政府からの福祉の受給に依存する心理が『自分たちは社会で恵まれない層だから、社会や政府から特別の恩恵を受けることのできる特権がある』という潜在意識を生んできた結果なのだ」

つまり黒人は政府への依存が強すぎて、いざという事態には他者の財産をも入手してよいとみなすような独特の心理を抱きがちだ、と示唆しているのである。その示唆の背後には社会福祉を拡大してきたリベラル派の「大きな政府」への辛辣な批判がある。

全文↓
http://nikkeibp.jp/sj2005/column/i/06/index.html
http://nikkeibp.jp/sj2005/column/i/06/02.html



ありえないっすよ~。この文章。


日経さ~ん・・・。




古森さんは、巧みに他人の発言を引用して解釈してるだけですが、ほとんどそれに同意してるようですね。ま、ネオリベ・ネオコン日本人の地が出てますね。いや、この人だけの地ですかね。そうだとほんとにいいんですけど。そうであってほしいんですけど・・・。

略奪者は100%黒人だ!略奪やってるのは黒人だけだということを伝えろ、みたいのはアホすぎますし、成城トランスカレッジ!さんが的確に問題点を述べてます。まったく、どうしようもないですね。というか、ほんとに黒人がお嫌いなようですね。じゃなきゃ、こんな文章書けませんよ。中学生ですか。この偏見大爆発っぷりは。


追記:constructive monologue によると、この記事の要旨が「緯度経度被災で露呈する人種の違い」という題で9月4日の産経新聞にも載ったそうである。

この方の評価も非常に厳しい。古森さんの論理展開は、「オリエンタリズムレイシズムが入り混じったもの」であり、彼の言説は「古典的」な「優生学あるいはアパルトヘイトに見られるような人種を本質主義的に理解する思考」の「パターンを忠実に従った『天然記念物』級」だと。

そして、古森さんの、

アフリカ系住民に対する眼差しは、植民地主義的な色彩に染められている。そしてこうした眼差しは、容易に中国や朝鮮に向けられることは、これまでの古森の議論からも明らかである。自らのレイシズムを公言してしまうという逆説的帰結をもたらしたのが今回の古森の署名記事であり、それを堂々と掲載する『産経新聞』は、ある意味で社会学的に「貴重な資料」の供給源となっている。

constructive monologue 「名誉白人の眼差し」

名誉白人ですか・・・、まったく同じこと思いましたけど、臆病者の私は、そこまではなかなか言い切れなかったです。オリエンタリズムはまだしも、レイシズムに優生学にアパルヘイトとまで言い切り古森さんを断罪する姿勢はアッパレです。私は題名の「レイシズム」も「!?」と「?」をつけてしまうへタレぶりです。これと同じ眼差しを、古森さんは中国や朝鮮にも向けている、というのも、あえて書かなかった腰抜けの私です。


で、この人、何年ワシントンDCに住んでるんでしょう?ずっと住んでますよね。DCの75%くらいは悲惨な黒人居住区です。何を感じているんですか?感じることは、「この怠け者め!自業自得だ!リベラル・左翼が甘やかしたせいだ!」ですか?DCの「勝ち組スーパーエリート」の人々と付き合ってる古森さん・・・。

というか、もう絶望的です。

しゃれになってないですよ。

「小さな政府」「小さな政府」「小さな政府」「小さな政府」・・・・と唱えてますね、古森さん。黒人たちの行いが悪いのは、アメリカが「大きな政府」で黒人を甘やかしたからですか・・・・・・。


「リベラル派の大きな政府」が「社会福祉を拡大してきて」黒人を甘やかしたからですか・・・・・。



ワッハッハッハッハッハッハッハッハ・・・・・・・・・。



・・・。




アンタ、DCで何を見てんだよ!



15分歩けば、危険で、汚くて、ボロくて、臭くて、荒んでて、悲惨な黒人居住地行けるだろ!

黒人たちがどんなに悲惨な境遇で生きてるか、自分の目ん玉で見れるだろ!

俺には、すっかり見捨てられた人々に見えるんですけど。古森さんには、手厚すぎる福祉政策で甘やかされてるように見えるんですか・・・。いや~、こりゃ、目からウロコですな・・・。そういう風にも見えるんですか・・・。

つか、ソマリアなんですけど。先進諸国に生きる我々が見捨てた、アフリカ負け組諸国の都市部みたいに見えるんですけど・・・。「勝ち組スーパーエリート」とお友達の「勝ち組スーパーエリート」の古森さんが、そんな下層民の居住地に足を踏み入れるわけないって?

ちなみに、DCの北西地域はアメリカでも有数の「勝ち組エリア」です。めっちゃ安全です。日本より安心できたりします。このエリアに、6000人の弁護士が住んでるとか。


ま、古森さんが小泉圧勝に大喜びするのは、まさに当然のことですな。no doubt。


私は違う視点から文句垂れましたが、成城トランスカレッジ!さんの指摘には完全に同意します。あちらの「『Tsunami Song』についてのエントリー」もすごい傑作です。


なんだか、やたらと口が悪くなってしまうここ数日です。

ちなみに、古森さんを「小泉応援団長」としましたが、ネオリベ路線においては、です。古森さんは小泉さんの歴史観は嫌いでしょうね。ほんとうにお気に入りは安倍晋三さんでしょう。



by mudaidesu | 2005-09-13 12:20 | 世界


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