カテゴリ:ニッポン( 45 )
チャンネル桜だよ。

闘論!倒論!討論!2005 日本よ、今...
どうなる皇室典範どうなる女系天皇

伊藤哲夫(日本政策研究センター所長) 稲 貴夫(神道政治連盟 事務局長) 小田村四郎(前拓殖大学総長) 加瀬英明(外交評論家)八木秀次(高崎経済大学助教授) 司会:水島総

チャンネル桜 桜BBライブラリー



これ見た。長いから流しっぱなしにしてただけだけど。チャンネル桜の番組はいつも流しっぱなしだからいつものことなんだけど。いや、ネットで見れる放送だけですよ。見てるのは。というか、流してるのは。

で、この皇室典範・女系天皇の討論だけど、もっと深い話してくれるのかと思って期待してたのに、いまいちだった。あたりまえだし、好みの問題もあるけど、videonews.comの「なぜ女性・女系天皇は天皇制の根幹に関わる問題なのか」の方がおもしろかったし刺激的だった。

チャンネル桜についてはいろいろ思うことありますが、一言だけ。代表の水島さんがコワイ。

共産党あたり、こういうインターネット放送やればいいのに。金はあんだろーし。チャンネル桜はテレビだからネットはオマケだけど、共産党はネット放送を中心にどう?共産党素人の僕なんかのためにもやってくれよ。
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by mudaidesu | 2005-12-07 01:11 | ニッポン
福島瑞穂 & 小林節


福島瑞穂さんの「どきどき日記」なるものをボケーと眺めてたら、11月9日にこんな記述があった。

慶応大学の小林節さんの憲法の授業で、憲法を改正すべきでないとの講義をする。

小林節さんとのツーショットつき。

小林節さんって、保守派の憲法学者で改憲派の重鎮だよね。この人の本を読んだことないし、この人のことあまり知らないけど。でも、この人、最近はすっかり左の人たちと仲良くなっちゃったのかな。そーいや、ちょっと前の朝生で、靖国訴訟での大阪高裁の判断を「常識的。こういう判断をしない裁判官は権力におもねっている」みたいなこと言ってたな。

去年の「論座」(検索したら7月号だった)で、小林さんは福島瑞穂さんや佐高信さんのような「憲法9条大好き派」と「思い」は変わらない、みたいなこと話してたよう気がする。 こういう「思い」がしっかり国民に浸透してからじゃないと改憲はコワイとか。最近のファナティックでナショナリスティックな風潮がコワイから、改憲の動きを遅くしたいとか。最近の若い政治家のノーテンキなタカ派ぶりに相当あきれて頭かかえてるみたい。産経新聞の書評で、福島さんと佐高さんの共著(憲法本)を紹介して誉めてたし。考えさせられる言葉が多いから読むべし、みたいに。

右派といっても、小林さんの改憲は、日本国憲法を進化させよう派で、復古型の改憲派とは違うということでしょうか。憲法学者に復古調な人なんているわけない?と思ったけど、八木秀次さんがいたか。

福島さんは、「小林さんと共闘できることを発見し、たいへん、たいへん喜んでいます」とか言っちゃってた。


小林さんの気持ちがすごく理解できる。


●侃々諤々 9条改憲論の研究 スペシャル 「討論 だから改憲、だけど護憲」
北海道大教授 山口二郎、民主党衆院議員 中川正春、慶応大教授 小林 節、日本共産党衆院議員 山口富男、社民党党首・参院議員 福島瑞穂、評論家 佐高 信、ジャーナリスト 今井一

「論座」 2004年7月号
http://www3.asahi.com/opendoors/zasshi/ronza/backnumber/f200407.html
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by mudaidesu | 2005-12-04 23:54 | ニッポン
フリー!天皇家!???


素朴に感想を。

男女平等だから女性でも女系でもいいだろって思いがちだし、実際僕の素朴な感覚もそんなかんじ。けど、そういう人権思想を基に考えるなら、今の天皇家の人びとってどうよ?人権ないじゃん。男女平等だし、男でも女でも男系でも女系でもいいじゃん!って言うなら、天皇家の人びとが人権行使して当然じゃん!とか思ったりもする。

この前、サーヤが夫と散歩してる映像流れてたけど、なんかすごいさわやかですっきりしてたように見えたのは気のせいかな。サーヤは生まれてはじめて市民・国民になった。人権行使しても、誰にも文句言われない立場になった。

で、もし僕たち国民が、天皇家の人びとを人権行使できない境遇にとどめておくことにするなら、天皇家は特別だと認識してるわけだ。だから、男女平等を当てはめる必要なんてない!って主張も十分アリだと思う。天皇家の伝統じゃボケぇ!もいいと思う。当然ながら、男系じゃなきゃカリスマ性を保てない!ってのもアリ。側室を!ってのもアリ。というか、人権行使できない今の境遇のままでよい!って普通の感覚がアリなのなら。

なんで女性女系じゃ天皇になれないの?って素朴な疑問と、なんで天皇に人権ないの?って素朴な疑問は同じレベルだと思う。「天皇さんはね、特別な存在なんだよ。だからそう決まってるの」と同じ答えになるし。

国民に受け入れられるかって話はまた別だけど。でも、僕からすりゃ、↑のどれも似たようなもん。てか、国民に受け入れられちゃってる「天皇家に人権いらず!」ってな「普通の感覚」が一番コワイ。


で、結局、女性女系OKってのはリアリスト的な対応であって、ようするに、いかに効率よく天皇家の人びとを、国民とときの権力が利用しつづけられるか検討した結果かと。たしかに今の天皇制を「安定的」に続けていくには、今回の案が妥当かもしれない。けど、天皇家の人びとがより人間らしく生きるためにどうするかなんてまったく考慮に入れられてない。雅子さんみたいな境遇の人の心労は多少は減るかもしれないけど。

はやい話が今回の案は国益のため。国益至上主義リアリズム。極端な話、国益のためには伝統も文化も歴史も天皇家も人権もどうでもいいってこと。いかに国家が効率よく統治でき、国益を追求できるかどうか。それだけが問題。

どっかで、右系の人が、これって国立追悼施設の問題と同じじゃない?とか言ってたような気がするけど、まったくそのとおり。両方、国益至上主義リアリズム。細かい話はすっとばして、国益を効率的に追求しましょうって話。僕自身も、今回の女性女系OKと同じで、国立追悼施設についても一応賛成。だけど、すっとばしちゃいけない論点がたくさんあると思う。


つか、今の天皇制って、癒しのために愛玩動物を、国民みんなで金出し合って飼ってるようなもんじゃないの?そして、天皇家の人びと、特に天皇皇后皇太子なんかは、一生懸命その役目を果たし国民を癒そうとしてる。なんかものすごい図式のような気がするんだけど。

別に、世の中すべてロジックでガチガチにするのも味気ないんで、今の象徴天皇制でもいいとは思うんだけど、もう少し天皇家の人たちが自由に生きられるようにできないもんすかねえ。国家統治の一つの道具って役割じゃなくて、もうちょい政治と切り離してあげて、もっと素朴に文化・伝統を司る存在にしてやれないもんすかねえ。自由に生きるには、「神聖」視されすぎちゃってるのかなあ。

とにかく、人柱じゃないんだから。いや、人柱なのか?
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by mudaidesu | 2005-11-25 21:00 | ニッポン
バババババッシング


「家にいさせて」さんの「もんたが朝からキレた」を読みました。みのもんたさんとその一味が、ヒューザー社長を吊るし上げたそうです。

この番組見てなかったですが、どんな状況だったのか想像できますねえ。いや~なかんじだったんでしょうねえ。もうメディアって、視聴者のガス抜き器ってことでいいんでしょうかねえ。糾弾ショーでも見せるのが役割ってことで。見ているこっちが気持ちよくなってスカッとすればいいんでしょう。冷静に情報を引き出し視聴者に伝えることより、吊るし上げショーを視聴者に見せたほうがいいってことでしょう。

思い出すのは浅田農産とJR西日本ですよね。浅田農産のときは、しどろもどろにされてる社長を見て「ああ、この社長、自殺しちゃうんじゃないの?」と思ってました。社長さんは大丈夫だったけど、会長夫妻が自殺してしまいました。

まあ、こういう問題についてはいろいろな人が発言してますし、バッシングのことを考えると憂鬱になるし、いまさらなんですが、とりあえず、神保哲生さんと、みのさんの番組にも出てる下村健一さんのを紹介しときます。


神保哲生
JR西をバッシングしても、いいこと何もありませんよ

下村健一
"怒り"のオーバーラン、していませんか?
鳥インフルエンザの浅田農産会見を敢えて評価する
浅田農産会長の自殺と、メディアの自殺
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by mudaidesu | 2005-11-25 20:08 | ニッポン
安倍ちゃんは本気だったん?


北朝鮮への経済制裁の話です。「<純粋なるもの>への回帰願望  ぺ・ヨンジュンという思想」のコメント欄で、安倍晋三さんにちょっと触れたついでに。「(安倍さんに)ほんのちょっと、ほんとにほんのちょっとだけですが、アジア外交期待してたり(笑)」とか書いちゃったし(笑)。ちなみに、一応、拉致問題についての僕の基本的なスタンスは「拉致問題どうなったん!?」みたいなかんじ。


で、最近はすっかり盛り下がっちゃってるけど、一時は経済制裁!ってな声があちこちでありました。その象徴的存在が安倍さんでしたね。彼は本気で経済制裁をすべきと思っていたのでしょうか。どうなんでしょう。

小泉さんが絶対YESと言わないのを安倍さんはわかっていたとは思う。そして、安倍さんが小泉さんに反旗を翻すことは絶対にないと思ってました。しかし、もし万が一、世論が大沸騰して小泉さんの支持率が急降下して、制裁すべし!という雰囲気になり、安倍さん以外じゃ政治が成り立たない状況にもし仮になってたら。


アホなSFみたいな話だけど、制裁支持が75%くらいのときもあったんだから、可能性はゼロじゃなかったのではと。(二回目の小泉訪朝後、家族会の怒りを受けて平沼さんがオポチュ二ストぶりを発揮し、反小泉的な発言を連発しましたが、小泉さんの人気が落ちず、家族会に逆風が吹くのを確認すると、あっさりトーンダウンしてポシャりましたね。平沼さんてほんとヘタレだなあと思いましたが、この前の郵政問題では頑張りましたね。前回同様、空気読み違えただけかも知れませんが。)


で、↑のSFのようなことになってたとしたら、安倍さんはやったのか?あの時点で、あの東アジア情勢で。


なにも僕は全ての経済制裁がナンセンスだとは思ってない。準備しとくのは当然メイクセンス。効果的な経済制裁もある。対南アフリカへの経済制裁は成功例だと思うし。ただ、あの状況での日本の経済制裁はまったくナンセンス。ま、だからこそ実際に日本はやらなかったわけだけど。けど、イラク戦争みたいなナンセンスが起こっちゃったりするんだから、世の中わからないし難しい。イラク戦争もまさかあんな形でやらんだろうと僕は思っていたし。


山本一太さんもやるべきと言っていたが、あれは完全にポーズだった。と思う。小泉さんとの役割分担。安倍さんの役割もそうだと一応は思ってました。あとは、世論のガス抜き係の役割かな。

けどねえ。山本さんについては確信を持ってあれは戦略だったと言えるんだけど、安倍さんはそういうリアリストには見えないんだよねえ。ほんと政治屋ってかんじで。(「政治屋」の使い方が変だけど気にしない。)なんでもかんでも、政争の具にする人ってかんじ。外交上の戦略としてじゃなく、内政に利用しまくってただけじゃないかと。自分のためだけに。


「経済制裁に反対する人は、北朝鮮に工作されてる」なーんてことを「ホーム」の「報道2001」で何度か言っていた。街頭演説でも言ってたようだ。

マジかよ!反対論者は北朝鮮の手先なのかよ!そうだったんだ!ガッテン!っては思わんかったけど。というか、この人なんでも、北朝鮮の「工作」出せば、自分の正しさが証明できると思ってんのかな?大人気だし、それが成功しちゃってんだけど。


というか、こーいう理性もへったくれもない発言を繰り返すこの人は、本気で制裁なんて言ってるのかも?と空恐ろしくなった。役割分担じゃないの?それとも、ほんとは役割分担なんだけど、ついでに政敵を叩いといてやれってだけ?


でも、ここ数ヶ月すっかりそういうこと言わなくなったから、ああ、やっぱり口だけだったのねと。あれが戦略だったならまだいいけど、行きあたりばったりだったら・・・。この人が首相になるときのことを考えると、本気じゃなかった方がいい。けど、ああやって、世論を煽るのはアリなのか?

そりゃ、なんでもアリなんでしょうけど、ヤケドする可能性だってある。実際、二回目の小泉訪朝まですごい時間かかったし。あれは世論が煽られまくっちゃったせいでしょ。もうちょいうまくやってれば、もっと早く子どもたちの来日は実現できたはず。



ちなにみ、拉致問題に関して安倍さんをまったく評価してないけど、平沢さんはそれなりに評価してる。拉致問題では一番マシだと思う。一番役に立ったと思う。最初から頑張って、世論を高めたし。僕はリアリストじゃないんで、人道問題はときには国益より大切だと思ってますんで。

平沢さんの煽りの内容は排外主義的で微妙だったけど、他にやる人がいなかった。他の人はなにもしなかった。ゼロよりはマシ。一回目の小泉訪朝後、毅然と対応すれば北朝鮮は折れてくる、と言い続けてたのは???だったけど。(安倍さんなんて、北は冬を越せないとか言ってた。)


しかし、平沢さんは自分の見通しが甘かったことを率直に認め、これじゃダメだと方針転換した。それによって一部からバッシングされたけど、あれを見て、この人は本気で拉致問題を進展させようとしてんのかもと思った。拉致問題を利用してるだけの人もいるかもしれないけど、この人はそうじゃないのかなあと。やれることやれないことをきちんと考えて最善を尽くそうとしてんのかなと。リアリストというよりプラグマティストってなかんじかなあと。拉致問題に群がる他の人たちとは違うのかなあと。平沢さんに甘すぎですかね。平沢さんの政治思想そのものは他の人たちとたいして変わらんと思いますけど。それに、拉致問題は平沢さんのレーゾンデートルでもあるし。
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by mudaidesu | 2005-11-17 22:11 | ニッポン
靖国問題について


ダブスタ&ゼロサム」に「Johnny style!」さんから靖国問題についての文章のTBもらったので、コメント代わりにちょっと書きます。

私のいいかげんなメモ書き程度のエントリーにTBすみません(笑)。あちらの力の入った文章に感心させられました。でも、非国際人さんが指摘するように、靖国参拝賛成派へ語りかけるなら、そちらの議論にも配慮して論じることも大切かな、とも思いました。

靖国問題について、私も思うところはめちゃくちゃたくさんあるのですが、面倒でいまさら書く気がしない、という情けない状態です。いろんなポイントがありますから、少しづつでも書いていけばいいんでしょうけど・・・。

靖国問題って、ほんとにいろんな論点があるんですよね。日本の戦争、日本の戦前史・戦後史、日本の歴史・文化・伝統・宗教、靖国神社そのものの歴史、靖国神社の歴史観、東京裁判、サンフランシスコ講和条約、中国共産党、中華人民共和国の歴史、韓国の歴史、国際政治、ナショナリズム、「つくる会」、天皇、遺族会、憲法、司法制度、政教分離、・・・・、いくらでも論点が出てきます。はっきり言って、真面目に書き出すとキリがないです。

思うこと全てを書くのは面倒なんで(すみません)、いくつかだけ書いときます。私は「ダブスタ&ゼロサム」では、リアリズムに関する問題として、靖国にちょっと触れました。「Johnny style!」さんは、外交問題としての視点から、靖国問題のいろいろな論点に触れてます。私も、外交問題としての靖国問題に関して、思うところはいろいろあるのですが、ここではちょっとだけにします。あちらで触れられてる論点のうちのいくつかについてだけにします。


「靖国参拝やめたって、日中関係が全てうまくいくわけじゃない」みたいな議論を、一部の政治家さんとかからよく聞きますが、正直、この主張は微妙ですね。「靖国参拝やめれば、日中関係が全てうまくいく」なんて誰も言ってないですし。


「内政干渉論」も微妙ですねえ。「内政干渉」ってのは「主権侵害」であり、「主権侵害」ってのは、圧力かけて国内政策を実際に変えさせることですし。中韓のやってることは、まだ批判・注文どまりだと思います。中国ではビジネスチャンスを日本企業がことごとく逃してるそうですけど。まあ、圧力が経済制裁までいったら内政干渉と見なしてもいいと思います。米国が日本に経済摩擦でやるような制裁までいったら。

でも、国際政治上の「内政干渉」、というか、「内政干渉しない」という国際政治上のルールは、厳密には、大国が小国に強制的に影響を与えることについてなんですよね。ときには武力を背景に。少なくとも、国連憲章の精神ではそうです。強国による弱小国の支配はダメよと。国連憲章の精神は、二つの世界大戦の反省からですし。まあ、冷戦時代は両陣営が内政干渉しまくりでしたけど。

で、国際政治のルール上NG(タテマエでは)の「内政干渉」を、大国に露骨にされちゃう小国なんかは、世界に向かって「内政干渉!」なんて言えるわけがない。そんなこと言える余裕や力があれば、「内政干渉」されないですから。

最近の国際政治で、国家が「内政干渉!」と叫ぶのはどういうときでしょう?ちょっと前は中国がよく言ってましたよね。北朝鮮も。独裁政権が人権問題などで、アメリカなどに「まともな批判」をされたとき。こういう反応って、その問題について「国際的に正当性のある」反論ができないからこそでしょう。中国はアメリカの貧困問題を批判し「そっちこそ人権軽視!」とやったこともありました。そりゃそうだという部分もありますが、苦し紛れのすりかえです。「おまえだって!誰々だって!」というのは内輪でのディベートではそれなりに有効かもしれませんが、「国際的に」説得力のある議論には絶対にならないと思います。

靖国問題での、日本国内の「内政干渉!」というのも、構図としては同じではないでしょうか。森本敏さんが朝生でも言っていたのですが、日本が靖国問題で「国際的に正当性のある」反論をするのは不可能でしょう。というか、中国共産党の言い分の中で、靖国参拝批判ほど、「国際的にまとも」な主張はあんまりないでしょう(笑)。それだから、こっちは「内政干渉!」としか主張できない。というか、この「内政干渉!」というのは日本国内向けでしょう。さすがに、たいした圧力かけられてないのに、独裁政権のように世界に向かって「内政干渉!」と叫ぶのはちょっと恥ずかしい。大国日本がそんなこと大真面目で言ったら、自分たちの外交力がヘボいということを宣言するようなもんですから。

というか、この程度の批判・注文を「内政干渉」とか言ってたら、北朝鮮その他の独裁政権を批判できなくなっちゃいますよ。ガンガン批判しましょうよ。私はリアリストじゃないんで、他国の人権問題その他の国内政策はガンガン批判すべきだと思ってますし。

まあ、小泉さんが高裁の判断に気を使って「私的参拝」を強調しているんで、「内政干渉」議論はもう古い論点になっちゃってると思いますけど。


靖国問題で譲歩したら他の問題でもズルズル譲歩してしまう、って議論もありますね。これも森本さんが言っていたのですが、他の問題なら、日本は「国際的に正当性のある」、というか、「国際的にたたかえる」主張が十分できるでしょう。遠慮のいらないまともな論争が可能です。ズルズル行くほど日本人は無能でないでしょう(対米外交を見てると不安にもなってきますが、中国相手なら全然余裕でしょう)。靖国問題の場合、日本の国論が激しく対立しちゃってますが、他の問題ではそこまで酷い状態ではないでしょうし。

靖国参拝のせいで、日本の国論が激しく二分しちゃって、効果的な対中外交が不可能になっている側面もあると思うます。というか、逆に、中国に対して変な遠慮が出ちゃうんですよね。だから小泉さんも謝罪の言葉出すわけですし。


中国にとって靖国は日本相手のカードでしかない、みたいな議論もあります。これはなかなか難しい。たしかにそういうところもあると思います。しかし、たとえそうでも、今日の国際政治は、国内世論と国際世論をオーディエンスに「タテマエの正当性」を競うようなものなので(イラク戦争前のアメリカvsフランスのように)、「ホンネ」がそうだから「タテマエ」は無視していいというわけにはいかないでしょう。

おまけに、中国は独裁ながらも、世論が力を持ってきていますのでなおさら。このへん難しいところなんですが、対日外交カードというより、中国共産党政府としては、自らの「正統性」のために、靖国は譲れないのかもしれません。抗日の歴史の問題もあるでしょうけど、「悪いのは一部の軍国主義者。他の日本人は中国人民と同じ被害者」のロジックで、中国国民を納得させたんだから、その判断の正当性が、共産党の正統性に関わる問題だったり。というか、日本の世論と違って、中国の世論は、この問題で、99%(?)一致してますし。こういう世論は逆に足かせにもなります。これで世論を裏切ると、まさに共産党政権の「正統性」の問題に繋がってくる。

だから、中国政府も苦しいんだと思います。靖国を「外交カード」として使うほどの余裕はないと思うんですよねえ。国内での「正統性」が完璧ならそういうことできるでしょうけど、ちょっとミスったらヤバイことになるかもしれませんし。中国はゴリゴリのリアリスト外交やるタイプですから、その路線では外交上、靖国にこだわるのは全然得にならないですもん。台湾問題とは全然違う。やっぱり、靖国問題は、外交カードというより、中国共産党にとっての「正統性」の問題だと思います。

国内での「正統性」、国際関係上の国益、この二つの間で苦しい。国益を取ったら、国内世論は99%アゲンストですし。「正統性」があやしい独裁政権としては、これはキツイ。靖国問題片付くまで、キツくて他の問題でも譲歩(=日本にとって得)できない。日本が国益追求するなら、相手が他の問題で譲歩しやすい環境をつくることも必要でしょう。

逆に日本の場合、国益を優先しても、アゲンストは多くても50%程度ですから、やりやすいはずなんですけどねえ。小泉さんは意味不明だから。何考えてるのかイマイチわからない。自分のイメージ戦略のツールとしてしか靖国を見ていないのか。それとも、もう少し戦略的にやっていて、日中の緊張を高め、日米関係をより緊密に、という狙いがあるのだろうか。ちょっと前までは、靖国をカードとして使う(=中国に高く売る)気があるかもと少しは思ったけど、もうそれはなさそうだし。まさか、外交問題になってるのに、外交上、なんの戦略も考えてない、なんてマヌケな話だったらほんとにこわい。リアリストじゃない私でもこわい。

韓国については、あまり心配してないんですよね。なんだかんだ言ってもお互い自由民主主義同士だし、民間レベルの交流を地道にやってけば、政治がゴタゴタしてても、大丈夫でしょうと。


あと、私が思うのは、靖国問題に関して、中国の国内事情に関する冷静な情報・議論があまりに欠けている、ということでしょうか。保守論壇は、中国政府・中国人をただただひたすら侮蔑・嘲笑するだけで、保守論題の傾向を知る以外、中国を知るためにはほとんど役に立ちません。一方の左の論壇の議論も、中国内部がどうなっているかという問題にはほとんど踏み込みませんし。どちらの情報も少々ナイーブすぎるような気がするんですよね(戦略上そうなんでしょうけど)。私自身は左というかリベラル系ですから、結論としては左の議論と基本的には近いんですけど。


追記:そーいえば、靖国問題に関しては、この二人が興味深いこと言ってましたね。

転向!? 石原慎太郎 渡辺恒雄


というか、ちらほらと書いてきたんですが、保守論壇には、中韓や日本の左派に対する憎悪を撒き散らすことをほどほどにしてほしいです。そういうのが「売れる」のでしょうけど、大衆の何かへの憎悪を煽るようなことは、本来、保守主義者こそが、一番嫌うべきことでしょう。そうやって(何かへの憎悪を煽り)大衆を煽動するのは左翼の専売特許であると。保守主義者はそんな下品なまねはしないと。子どもの言い訳、屁理屈のようなセコい正当化も、いいかげんほどほどにしてほしいです。ディベート対策もいいでしょうけど、そんなのばっかりじゃ、魂を揺さぶることは不可能です。

日本の心と知性を代表する保守論壇の方々には、他者への愛情や寛容の精神のあふれる言葉・文章で、靖国論・日本論を語ってほしいです。そういうのが、我々が誇る日本人の美徳でしょう。保守論壇こそがその心・美徳を継承し体現すべきでしょう。保守論壇が育てるべきなのは、憎しみにかられた日本人ではなく、他者への寛容と慈愛の心を持った日本人のはずでしょう。憎しみの心は日本人の文化でも伝統でも「誇り」でもない。寛容の精神こそが日本人の文化であり伝統であり「誇り」のはずでしょう。他者への憎悪を煽るのをやめ、日本への愛を語ってくれ。


リベラル派には、中国政府の善意をナイーブに信じさせるような議論はほどほどにしてほしい。本来、理念的には、日本のリベラル派は中国の一般ピーポーと連帯すべきでしょう。中国政府への批判的な眼差しは決して忘れてはならいと思います。これは、日本人のためというより、中国人のために。日本の国益のためではなく、中国人の幸せのために。日本の国益のために、中国政府と信頼関係を結び付き合うのは、日本のリアリストにまかせちゃっていいのではないでしょうか。なんだかんだいっても、自民党にも民主党にも経済界にも知識人にも、リアリストはたくさんいるでしょう。

リアリストはもっともっと頑張れと。リアリストが不甲斐無いから、リベラル派がリアリストみたいな物言いをしなきゃならない状況になっているんで。リアリストはなりを潜めている場合じゃないですよ。

そして、リベラル派には、靖国参拝を歓迎する普通の人びとの気持ちを、もう少し考えてあげてほしい。その人たちの心にも響くような言説を作り上げてほしい。これはどちらにも言えることですが、相手を「論破」するだけじゃたいして意味がない。内輪だけで通用する議論を、違う考えを持つ人に披露してもほとんど効果はないと思います。

私としては、もうディベートは飽きたんで、論壇にはディベート的な主張・議論はほどほどにして、分析・研究を見せてほしいな、と勝手に他人事のようなこと思ってたりもします。右の議論も左の議論もナショナリスティックすぎかなと(私もへタレ・ナショナリストなんで人のこと言えませんけど・・・)。同じようなのばっかりで、読まされる方としては、ガス抜きにはなっても、あまり勉強にならなかったり。まあ、論壇ってのはそういうもんなんでしょうけど。こういう姿勢は、あまりよくないのかもしれませんけど、やっぱり、たまには他人事のように物事眺めるのも大切かな、と思ったりしてます。




ナベツネ on NYT  ヤスクニとソフトパワー

ヤスクニ・リターンズ  靖国参拝と海外反応 1

ヤスクニ・リターンズ  靖国参拝と海外反応 2

ヤスクニ・リターンズ  靖国参拝と海外反応 3
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by mudaidesu | 2005-10-27 22:50 | ニッポン
ランキングもいろいろ  われらがニッポンは何位?


へタレ・ナショナリストの僕としては、こういうランキングは気になるところ。

国境なき記者団」による「報道の自由度ランキング2005」↓(「成城トランスカレッジ!」から見つけてきました。)まあ、毎年そこそこ話題にはなりますが、これが日本でどのくらい影響があるかというと微妙。

報道の自由度ランキング2005
http://www.rsf.org/article.php3?id_article=15338


で、そのランキングですが・・・、こらこら、おいおい、韓国にも抜かれちまったぞ。香港のすぐ隣だぞ。香港って中国だよな。まあ、中国そのものは当然ケツのほうだけど(159位)。一番ケツは4年連続で北朝鮮。興味深いのが 137 United States of America (in Iraq) ですね。ロシアがその後ろにあるよ。

まだ日本についてのレポートはないけど、去年のレポートを見ると、まあ、お約束で、記者クラブのせい。あとは、個人情報保護法など。

Japan - 2004 Annual Report
http://www.rsf.org/article.php3?id_article=10192&Valider=OK


こんな記事も↓。いや、いまさらですが。記事タイトルがキャッチーだったんで。
Xinhua : the world’s biggest propaganda agency
http://www.rsf.org/article.php3?id_article=15172


ちなみに、2004年ランキング。2003年、2002年もあります。




国境なき医師団」は有名ですが、「国境なき弁護士団」というのも活躍しております。




ついでだから、こんなランキングも↓


UNDP 国連開発計画 GEM rank
http://hdr.undp.org/statistics/data/indicators.cfm?x=237&y=1&z=1

GEM :ジェンダー・エンパワーメント指数
 
(女性が積極的に経済界や政治生活に参加し、意思決定に参加できるかどうかを測るもの。
 具体的には、女性の所得、専門職・技術職に占める女性の割合、行政職・管理職に占る
 女性の割合、国会議員に占める女性の割合を用いて算出している)


見づらいけど、右側がGEMね。左側は人間開発指標(HDI)。HDIは、その国の、人々の生活の質や発展度合いを示す指標。生活の質を計るんで、先進国が普通に上のほうにくる。

で、GEMランキング2005ですが、日本は(80ヶ国中)43位でした。あいかわらずですねえ。

一応、ちょっとだけ並べときますか。

1 Norway 2 Denmark 3 Sweden 4 Iceland 5 Finland ・・ 9 Germany ・・ 12 US ・・ 15 Spain 16 France 17 Bahama ・・ 18 UK 19 Costa Rica 20 Argentina ・・ 22 Singapore  37 Italy ・・ 43 Japan


2004年ランキング、HDIとGDI(女性の生活の質)とGEMを見やすく並べたのを見つけた。↓
http://www.sendai-l.jp/chousa/pdf_file/5/5-4/5_4_91011.pdf



内閣府男女共同参画局

今日、女性の社会進出度の高い国は、同時に出生率も高い傾向にある。
また、女性の労働力率の高い国も、同時に出生率も高い傾向にある。
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/siryo/ka13-2-1.pdf


“少子枢軸国”返上なるか (横井むつみ=『日本の論点』スタッフライター)
これは短くてわかりやすい。内容は↑の内閣府のと同じ。枢軸国文化に焦点を当てている。




野田聖子さん 外国人特派員協会講演

安倍晋三さんや自民党のおっさん・じーさんたちにちょっとだけツッコミ入れてます。女性に大人気の安倍さんには考え直してほしい、とか。よーするに、あの↓運動に荷担するのはやめろと。

自民党「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト」座長 安倍晋三
http://www.jimin.jp/jimin/info/jender/jender.html

(追記:↑の自民党のページ、リンク先がビデオニュースになっちゃってたじゃないですか。誰か気付いたならツッコミ入れてくださいよ(笑)。直しました。ちゃんと自民党のページに行けるようになりました。お楽しみください。)

いまだに、URLが jenderなのが・・・というか、前からツッコまれてるから、意地でも変えないつもりかな。なんか、選挙中はこのページが非公開になってたそうで。選挙終わったら再登場したようです。自分たちも、変なことやってる自覚があるようです。ある特定の層の人たちのためだけにやってるのでは?と思ってしまいます。


小宮山洋子さんが国会でツッコミ入れてます。

衆議院TV
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=28190




そもそも、この路線(国策フェミby上野千鶴子)ってネオリベと結託するしかない(どこが左翼だよ!)、みたいなノリだから、ほんとはもっと批判的に見たいところなんだけど、あまりに酷い言説がじわじわ影響力持ってきてるんだよねえ。



東スポ伝説 & じぇんだぁふりぃ (このエントリーで紹介したリンク先サイコーです。爆笑確実。)


もう一度 クリック&リンクよろしく。

ジェンダーフリーとは  
http://seijotcp.hp.infoseek.co.jp/genderfreeQandA.html



へタレ・ナショナリスト、へタレ・リベラルな僕としては、日本はこういうランキングを上げてほしいんだけど、ところどころで書いてきたように、僕はオリエンタリズムが嫌いだし、欧米で支配的なリベラル言説に違和感も持っています。
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by mudaidesu | 2005-10-20 23:26 | ニッポン
東スポ伝説  &  じぇんだぁふりぃ







東スポ伝説 - 一面見出し、そこは一行の劇場だ

by 東スポ探検隊(編集) 扶桑社 1991年 




名著です。マジで。

今、手元にないんだけど、マジで最高です。

東スポ自体は、買ったことは2、3回しかないんですが。

いまや、絶対美しくしか描かれない桑田。しかし、過去の東スポではどのように描かれていたか。最高です。たまりません。ちなみに、どう描かれようと桑田は大好きです。

北尾ネタもすごいです。北尾さん、どうしてるんでしょうか・・・。


東スポ探検隊の切り口がすばらしい。おもしろすぎです。

高校のとき、スポーツ新聞読んでる男が嫌い、とかスットボケタことぬかしてた彼女がいたんすけど、この本見せたら大ウケして笑い転げてました。いや、普通のスポーツ新聞と東スポは全然違うんですけどね。というか、僕もスポーツ新聞ほとんど読まないっすけど。でも、嫌いじゃないんで。





つか、こちら↓も、すごく楽しいですよ。最高です。

2005-10-02 名コンビ。@ 成城トランスカレッジ!




この本は読んでなかったんですが・・・
だいたい中身は想像できるんで。
でも、やっぱり、この二人は最高。

つか、西尾さん、おもしろすぎる。

西尾さんの青春時代の話に胸キュン。

八木さんにも、なんか披露してほしいっすね。



つづき↓

2005-10-04 デマでウハウハ。




というか、歴史問題の方はともかく、こっち方面の話って、この二人はどのくらい本気なのかなあと。前々から思ってたんだけど、chikiさんが「邪推」するように、どうも発言内容とか見てると、購買層を意識しているだけのように思えちゃう。「つくる会」系の運動の実働部隊の方々を喜ばせようとしてるだけのような気がしないでもない。


ん~ん、ふと思ったけど、西尾さんは「少年のオナニー」肯定なんでしょうね。(西尾さん的には、少女のオナニーはどうなんでしょう?)この本の主な購買層というか支援者たちの宗教って「少年・少女のオナニー」についてどう思っているのだろう。アメリカの一部の宗教右派の人たちは否定してる。


ちなみに、「じぇんだぁふりぃ」ってのは成城トランスカレッジ!の猿真似。



追記:

またまたつづき↓

2005-10-06 ageまショー。 


「ちゃぶ台返し」程度だそうですが、リンクします。↓


ジェンダーフリーとは
http://seijotcp.hp.infoseek.co.jp/genderfreeQandA.html


chikiさん曰く、

改めて、ガチです。

だそうです。
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by mudaidesu | 2005-10-06 03:36 | ニッポン
怒鳴ることを覚えてしまった山本一太


ちょっとだけ。

「朝生」を途中から観たのだけど(流してただけだけど)、いつものように山本一太が出てた。選挙後だし、余裕あるようでなあなあでやっるようなかんじだった。なので、あんまり怒鳴ったりわめいたりはしていなかった。

数年前の山本一太は、最近の山本とは違ってたと思う。昔は、困難な質問にも、誠実に答えようと頑張っていたと思う。そりゃ無理あるだろう、その議論は苦しすぎ、と私は思いながらも、よく頑張るなあ、とみょうに感心した覚えがある。あのころの彼は、相手の質問に対し、正面から答えようと努力していた。答えることに集中していた。

政治家としてあまちゃんだっただけなのか。

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by mudaidesu | 2005-10-01 05:16 | ニッポン
後藤田 野中 徴兵制 野田 その他適当


今朝の『時事放談』で、後藤田さんを偲ぶ、みたいなことをやっていた。個人的には、実は、恥ずかしながら、後藤田さんのことよく知りませんでした。後藤田って名前のハト派の元政治家がいるってくらいでした。顔と名前が一致するようになったのは、ここ数年。

なんだか立派な人だったようですねえ。最初の選挙でゴタゴタあったようですが。まあ、ダーティ・ハトの中では、ハトの方に重点を置いた重鎮だったようですねえ。最近のイメージ的には。いやあ、でも、いろいろ彼の発言が紹介されてますが、なかなかいいこと言ってますねえ。みょーに祭り上げてしまうのもどうかと思いますが。しかし、自民党がなにげに何十年も国民に信頼れてきた理由がわかるような気もしますねえ。こういう人がなにげにたくさんいたんでしょうねえ。

「弱者のために」みたいなことをたくさん言ってましたが、そういうのって最近ウケないですからねえ。印象に残ってるのは、堀江さんの外国人特派員協会講演ですねえ(videonews.com)。 こちら で堀江さんの公的年金についての考えにちょっと触れたけど、他にもいろいろ気になること言ってましたよ。亀井さんの印象を聞かれて、「亀井さんの演説とか話を聞いてると共産主義者かと思えてくる」みたいなこと言ってましたよ。おそらく、静香ちゃんがよくする「弱者」の話についてでしょう。弱者の話をするだけでアカですか。いや、別にアカでいいんだけど、世間的にはイロモノ扱いにまたなりつつありますよね。


元警察庁長官ですかあ。左翼の方々からすれば憎い敵ですな。しかしながら、歴代の警察庁長官がその後何やってどういうこと言ってるのか調べてみたいですねえ。後藤田さんみたいに、権力は縛らんとイカンもんだ、みたいなこと言いつづけてる人ってどのくらいいらっしゃるんでしょうか。というか、あのデカイ顔で妖怪顔(良い意味で)の佐々淳行さんが後藤田さんにベタ惚れしてるようですからねえ。すごいですねえ。思想信条にはだいぶ違いがあるようですが。

しかし、二度目ですが、みょーに神格化するのもどうかなと思いますね。いや、よく彼のこと知らんのですが。とはいえ、時代状況が彼のような人を必要としているという証でもあるんだろうなあ。野中さんじゃ、世間では、ちょっと「抵抗勢力」としてのイメージがまだ強くあってなあ。その点、後藤田さんなら、旧田中派的な部分は世間の人にすっかり忘れられてるだろうからなあ。ん~、もったいないなあ。合掌。


今日の『時事放談』には野中さんが出てていろいろ話してたけど、野中さんは後藤田さんにかわいがられてたようですねえ。岩見さんによると、後藤田さんに『時事放談』の話したら、「対談相手が野中なら出る」と言ってたそうな。野中さんによると、引退宣言したすぐ後に後藤田さんから電話きて、「やめるな。恥を忍んで撤回しろ。あと三年やれ。日本にはおまえが必要だ」と言われたそうな。そして、今からそっち行くといい、野中さんがいやこっちからそっち行きますというと、いやこっちからいくと譲らず、すぐに(徳島から?)上京してきたらしい。そして、机を叩きながら野中さんを説得しようとしたようだ。

野中さんはおもしろいですねえ。後藤田さんもそうだけど、ほんと話に惹きこまれてしまう。深みと凄みの両方がある。ちょっと前に『文藝春秋』のバックナンバーいろいろ見てたら、記者たちによる政治家ランキング特集があった。見識やら人間性やら魅力やら7部門くらいがあって、野中さんが総合でダントツの一位だった。当時首相だった森さんがかなり下の方だったような。野党の党首たちがトップ10にちゃんと入ってるのに。

なんかのテレビの特集番組で桝添さんが尊敬する政治家に野中さんをあげてた。当時「抵抗勢力」としてイメージの悪かった彼をあえてあげてるところに驚いた。真面目な顔で「すごいですよ。すばらしいですよ」と言ってた。あの石原慎太郎さんも野中さんを慕ってる。(野中さんも石原さんについて「考え方は全然違うけどうまが合う」と言ってたなあ。おもしろかったのが、野中さんが「俺が連れてってやるからお前も中国行け」と誘ったら、石原さんは「飯に毒でもいれられちゃうかもしれないからなあ」と言ったとか。なにげに石原さん、マジでそう思ってそう。臆病なんだろうなあ。そういうところがなにげに石原さんの憎めないところなんだよなあ。)


古賀誠さんも野中さんに惚れたひとりのようだけど、古賀さんどうしてんだろ。野田聖子さんも野中さんの弟子のようだけど、がんばってほしいですねえ。この二人の話もなかなか面白いんだよねえ。野田さんもちょっと腰抜けぎみだけど、いいよ別に。革命起こさんでもいいよと。玉砕もいいけど、とにかく、生き残れ、って思う。



ところで、いきなり話が飛んで徴兵制についてだけど、志願兵制をやめて、どうせなら徴兵制にしちゃえ!とかヤケクソで思うことがときおりある。自分や家族が実際に物理的に戦う可能性が高くなればなるほど、暴力の行使その他について慎重になるかもと。自分や家族が物理的にリスクを背負えば、リスクをリアルに想像できれば慎重になるのではと。傍観者として強がってつば飛ばして吼えてばっかりもいられんだろうと。まあ、淡い期待ですが。

アメリカ見てると余計にそう思う。『華氏911』は「日本人からすると」たいした作品じゃなかったけど、「実際に戦場に行くのは誰なんだ?」を突きつけたのには意義がある。アメリカ軍で実際に危険な目にあってる下っ端の奴らなんて、ほとんど「生きるため」に軍隊入ってるから。親の金で大学行ける奴なんて軍隊に入らない。志願兵制が維持できるのは弱者が存在しつづけるからだ、ってのはどうかなあと。志願兵制を維持するために弱者を存在させつづけないと、なんて転倒した話になったらやだなあ。日本の未来がそうなったら嫌ですな。

えぐいリクルートは『華氏911』で取り上げられてたけど、アメリカ軍の広告がすごい。特にテレビCMが。ARMYのはさわやか。戦車やら攻撃ヘリやらがかっこよく描かれて、兵士も希望にあふれた顔してて、自分の未来のために!みたいなノリで。これだけでも、日本人としてはすげ~なと思ったんだけど、NAVY(marineだったかも)のがもっと凄かった。いろんなバージョンがあったと思うんだけど、凄いのが一つあった。かっこいい海兵さんが軍服じゃなくて制服(?なんて呼ぶの?)着てて、かっこい剣を持ってる。そして、グロテスクな怪物が出てきて、それをかっこよく剣で倒すの。


また話飛ぶけど、軍隊って何気にバカにできない。アメリカ軍その他って、人権・援助NGOの人材供給源にもなってたりする。正義感があって、第三世界の人々の境遇に心を痛めてるような人が、自分の能力・技術を生かそうとそういう道に入ったりする。この話はそのうちまた。


また飛んで、なにげに気になってるのは、戦中、有力者の子息ってどうしてたんだろう?やっぱり普通に戦争行って死んだりしてたのかなあ?スターリンや毛沢東のせがれが戦死したって話は聞いたことあるけど、日本の有力者のせがれ、その他の国の有力者の子供、そういう話に興味がある。別に、彼らの不幸を願ってるわけじゃないんだけどね。純粋に、人間とは、という問いにつながるような気がして興味がある。



追記: 

今さっき、とくらBlogさんからTBいただきました。野田聖子さんについてです。私は↑で、

野田さんもちょっと腰抜けぎみだけど、いいよ別に。革命起こさんでもいいよと。玉砕もいいけど、とにかく、生き残れ、って思う。

と書きました。私自身は、結構野田さんが好きなんですね。こういう人が自民党にもいてほしいと思ってます。で、「とくらBlog」さんのエントリーなんですが、内容には99%同意なんです。↓

野田聖子さんが法案に賛成されれば、国民の失望は大きいと思います。

この多くの方々の(反対)意見の受け皿となれるのは、今や野田聖子さんしかいません。

そうやって情報操作されている方々にとっても野田聖子さんは別格です。マスコミの扱いも悲劇のヒロイン扱いです。だから、野田聖子さんの行動は大変大きな影響があります。

ここで信念をまげて、郵政民営化関連法案に賛成したら、きっと今後の野田聖子さんの政治家としての人生に汚点を残すこととなると思います。

ここで迷ったら、ゼッタイ損です。

野田聖子さんにメールを送ろう ~ 私たち市民にできることは?


ほとんど同意なんです。けど、やはり、ああいう選挙結果後の今、野田さん一人じゃどうにもならないと思うんですよ。最低でも、民主党が野田さんと共闘するくらいにならないと。けど、それもありえないですし。考えが違いますし。

というか、ここで腰砕けになっても、我々は覚えてますけど、世間はすぐ忘れると思うんですね。逆に、一人で、孤軍奮闘しても、結局、世間はすぐ忘れちゃうと思うんです。しかも世論的には逆風で、郵政問題においては小泉に正義あり、ですし。そして、同志になってくれそうな人々が世間のイメージでは「悪代官」ですし。メディアのサポートもゼロですし。んななかで、一人で闘えと言うのは酷かなと。そりゃ、パワーでないだろうと。

今ごろになって、メディアの無責任コメンテーターたちが、今後起こりうる政界再編で中心になる気概でやらなきゃ、みたいなこと言ってたりしますが、そんな骨のある政治家なんて過去いたんですか?と。小泉さんだって、首相になるまでは自民党のただの兵隊だったのに。野田さんなんて、まだ中堅ですし。

と、盛り下がるようなことを思ってますが、みなさん、すみません。市民失格です。

ただ、野田さんに我々がプレッシャーかけるのはいいことだと思います。今後のためにも、野田さんに声を届けるというのは大切かなと。私もメール送ってみます。政治家への初メール!→送りました! 少しは罪悪感もってもらわないと。そして、その気持ちを抱きながら、今後、もっともっと頑張ってほしい。
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by mudaidesu | 2005-09-25 19:02 | ニッポン


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