<   2005年 11月 ( 27 )   > この月の画像一覧
オールド・ボーイ 韓流!?


やっぱこの映画、すげぇ。

以前、超テキトーな感想書いたけど、もう一回。つけたすだけで、またテキトーだけど。


























公式ページ。充実してます。予告編もあります。
http://www.oldboy-movie.jp/ 


簡単な内容紹介↓

1988年、平凡なサラリーマン、オ・デス(チェ・ミンシク)は何者かに誘拐、監禁され、何と15年もの歳月を経て突然解放された。なぜこのような仕打ちを受けたのか真相を突き止め復讐すべく、すぐさま彼は行動に移すのだが…。

日本のコミック(土屋ガロン&嶺岸信明)を原作に『JSA』のパク・チャヌク監督が手がけ、2004年度カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した戦慄の韓流サスペンス映画。暴力シーンはもちろんのこと、パワフルでインパクトに満ちた描写の連続には観る側が疲弊するほどだが、それ以上に、まさに衝撃的という言葉がふさわしい結末には圧倒される。韓国映画界の充実度を改めて痛感させられる問題作。ぜひとも体調を整えた上で、これ以上の予備知識を入れずにご覧になることをオススメする次第である(的田也寸志 アマゾン)



この映画はちゃんと映画館に行ってきた。一応、観ようとは思ってたんだけど、明日行こう!と思わせたのは井筒監督。

テレ朝の「虎ノ門」という番組に「こちとら、自腹じゃ!」という井筒監督のコーナーがある。井筒監督が自腹で映画を観にいって、その映画に文句言うってコーナー。井筒監督はたいていの映画をボロクソ言っちゃう。でも、「オールドボーイ」は大絶賛だった。なので、気合い入れてこの映画観にいった。別に、井筒監督の映画評に普段から同意してるわけじゃないんだけど。

でもねえ、期待しすぎやっぱダメね。ってのは映画観終わった後の感想。それに、井筒監督がテレビで、「ギリシャ悲劇やね」なんてしみじみ言うから、内容がだいたい想像できてしまったのもイタイ。一番盛り上がるところが簡単に想像できてしまった。「韓流&ギリシャ悲劇」と言ったら、どういう内容か想像できちゃう。

あと、最初の30秒がめちゃくちゃかっこいい。マジで良すぎ。震えまくりだった。だから、おおおおおっと、また期待値上がりまくっちゃったんだよね。

一応、カンヌで実質一位(「華氏911」が一位ってのはネタでしょう)だし、まあ、これ系の日本映画に比べりゃはるかにすげーなとは思った。主演のおっさん(チェ・ミンシク)すげーと。日本でこれ作ったら、絶対Vシネになっちゃうよと。


でね、数ヶ月前にDVDでまた観たんだけどね。やっぱいいっすよ。この映画。すごい。で、この前また観たんだけどね。三回も観ちゃった。計五回。やっぱ、すげぇ。よくあることなんだよね。最初は、う~ん、と思っても、回数重ねるうちにどんどんすごいと思えてくることは。

音楽も全部いい。どの曲もシンプルなんだけど独特。ほんとすばらしい。

映像もすばらしい。めちゃくちゃ凝ってるし。一つ一つあげてもキリないけど、やっぱ一番かっこよかったのは最初の30秒と、それと同じシーンが途中にあるんだけど、それ。そのシーンの音楽も超かっこいいし、絵の撮り方がすごいイケてた。どっかからパクってきたようなシーンもあったりするけど、パクり方がかっこいい。というか、よりイケてるシーンにしちゃってたりするのがたいしたもん。

ウケたのが、ビルでの格闘シーン。これみんな言ってたけど、ゲームの「スパルタンX」じゃん。そして、これワンカット。すげー。(ジョン・ウーの「ハード・ボイルド」の病院でのワンカットにはさすがにおよばないが。)

ミド(カン・へジョン)は、まゆげが気になっちゃったし、猫なで声というか、半分泣きの入った猫なで声がめちゃくちゃうざいんだけど、

あの、


ああ おじさん ・・・ おじさん ・・ ああ おじさん ・・・


というところ、

さすがに何回も観てると、字幕なんだけど、ほんとに「おじさん、おじさん」日本語で、言ってるように聞こえてくる。不思議。


というかねえ、井筒監督がこの映画にすごい衝撃を受けた理由は、彼に娘さんがいるからだったんだね。僕としてはストーリーそのものはあまり気にならなかった。いや、おもしろかったんだけど。なんか、この映画、ストーリーにはああだこうだ言う気があまりおきない。ストーリーのどこが弱いとか、動機がどうだとか、いろいろ考えさせられたとか、そういう感想を言う人が結構いたんだけど、そういう点については、たいして考えが浮かばないんだよね。この映画に関しては、ただ、観て、おお!と思うっていうおバカな鑑賞の仕方。


この監督(パク・チャヌク)の「JSA」も観たが、なかなかいいね。「オールドボーイ」と対照的に、「JSA」は地味ーに作ってある作品。それと、韓国にゃ、いい俳優が結構いるね。この主演のオッサンはほんとすごいですよ。というか、いつの間に、韓国、こんなの作れるようになっちまったのよ?

韓流といえば「冬ソナ」ですが、一応見ましたよ。
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-30 23:51 | 映画
イラク人質問題 2  映画「バッシング」


コメント欄でちょっと書いたんですが、今年のカンヌ映画祭、日本から唯一のコンペティション部門作品です。それも寂しい話ですね。

カンヌ映画祭出品「バッシング」国内初上映 東京フィルメックス  毎日新聞

というか、ほんの一週間前に上映されたようですね。私も行けば良かったです(泣)。予想してましたが、まだ配給が決まってないそうで。観るチャンスなさそうな予感が。

まあ、映画好きとしては、映画そのもののできはあまり期待してないのですが。是枝監督の作品みたいに撮れてればいいんでしょうけど。「バッシング」の監督の作品全然知らないんで、めちゃくちゃ失礼なこと言ってますけど。


ちなみに、この「東京フィルメックス」で「バッシング」はグランプリ(?)だったようです。

11月19日から開催しております第六回東京フィルメックスの受賞結果が発表されました。受賞作品は、小林政広監督の『バッシング』(日本 / 2005 )、受賞理由は、テーマの重要性と内容に適合したその映像スタイルを評価し、審査員一同は、人々が思いやりの持てる社会となることを願い、この賞をおくります。副賞として賞金100万円が監督に授与されました。

東京フィルメックス2005:コンペティション結果


審査員一同は、人々が思いやりの持てる社会となることを願い、この賞をおくります。
審査員一同は、人々が思いやりの持てる社会となることを願い、この賞をおくります。
審査員一同は、人々が思いやりの持てる社会となることを願い、この賞をおくります。



なんかほっとしますね。この素朴さが。

せっかくだから、審査員たちの名前もここで紹介しときましょう。アボルファズル・ジャリリ(イラン/映画監督)、西島秀俊(日本/俳優)、フレッド・ケレメン(ドイツ/映画監督)、マリアン・レビンスキー(スイス/映画史家、キュレーター)、そして、エリカ・グレゴール(ドイツ/映画祭コーディネーター)。

↑の毎日新聞によると、香川照之(誰?すみません)氏が「小林監督は日本のアキ・カウリマスキ監督、占部房子は日本のジュリエット・ピノシュだ」と言ってたそう。占部さんも知りませんが、写真を見る感じなかなかいい雰囲気持ってますねえ。
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-28 23:52 | イラク人質事件
イラク人質問題 1  家族


イラクで人道支援スタッフ4人拉致 英加が確認
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200511280002.html

こういうニュースもありますし、イラク人質バッシング問題について、メモっといたのがあるんで、まとまりないですが、少しづつアップしてきます。まあ、内容はいたって素朴な感想でいまさらなんですが。多くの人が感じていたようなことばかりだと思います。できれば、ちゃんと考察したいんだけど、そんな元気はありません。

重なる内容も多いですし、意味不明のものも多いと思います。面倒なんで細かい説明はしません。順番も適当です。内容が矛盾してるものも多いでしょう。ま、ウダウダ言ってないで、書いてきます。というか、飽きてすぐ終わるかも。捕鯨の話みたいに(笑)。


まずはこれから。

九州・直方市の彼の両親が同市を通じて社会に向けて発したメッセージは、極めて思慮に富むもので、だから強く人の胸を打ったのである。 若者を支えた多くの人びとに心労をかけたことをわびて感謝の気持ちをのべ、さらにイラクに一日も早く平和が訪れることを祈っていた。この春の日本人人質事件の家族の反応とは、天と地ほどの差がある。若者に両親に似た分別と常識があれば、悲劇は起こらなかったろうにと惜しまれてならないのである。

去年の11月(日付は忘れた)の産経抄からです。この問題は産経新聞抜きには語れませんね。


この春の日本人人質事件の家族の反応とは、天と地ほどの差がある。
この春の日本人人質事件の家族の反応とは、天と地ほどの差がある。
この春の日本人人質事件の家族の反応とは、天と地ほどの差がある。


「犯罪被害者」である愛する家族の一員が「生きたまま焼き殺される」かもしれないという極限の状況にいた一般人(去年の4月の被害者家族ね)の言動にたいして、大手メディアがここまで書いた。4月にその「犯罪被害者」と「その家族」をボロクソに叩いて、被害者家族が優等生的なことしか言えないような雰囲気をつくりだした張本人(の一人)が、11月には「犯罪被害者の家族」の優等生的発言を褒め称えています。こわいですね。

産経新聞系の論調って、犯罪者の権利を擁護する人たちに対して、「被害者の気持ちを考えろ!被害者家族の気持ちを考えろ!」とか言うタイプじゃなかったっけ?気のせいかな。まあ、いまさらですが。


ちなみに、こんなこと言ってる人がいました。

私の息子が殺害されたのは、ブッシュとラムズフェルドのせいだ!アルカイーダも悪いかもしれないが、アルカイーダと同じくらいブッシュとラムズフェルドは悪い!

これは、イラクで拘束され、オレンジの服を着せられ、首を切られてぶち殺されたアメリカ人のニコラス・バーグさんのお父さんの発言です。衛星放送でアメリカのニュースを見ていたら、偶然やってました。カメラや記者に囲まれて↑の発言をした後、お父さんは「WAR IS NOT THE ANSWER」(戦争じゃなんも解決しねーよ)という看板を自宅の庭に立てていました。


もう一つ。これは他人から聞いた話です。

息子は悪いことなんて絶対していない。息子は黒人だからだ。黒人差別のせいだ。

これは沖縄での少女暴行事件の容疑者(当時)のお母さんが、テレビでした発言だそうです。家族や親類が10人くらい一緒にテレビに出ていたそうです。みんなでいかに彼がすばらしい人間か、優しい家族思いの男かを語り、彼の無実を訴えていたそうです。


重要なのは、この人たちの発言の中身が妥当かではない。言いたいことを言えるか言えないか。

別にアメリカが偉いなんて言うつもりはない。欧米メディアが日本の人質バッシングを批判したとき、「欧米メディアは事情をよく知らない」「家族の態度を知れば理解できる」みたいなことを言う人があちこちにいたので。あと、欧米メディアの日本特派員が日本について詳しいのは当然。当時、日本で何が起こっていたかはよく知っていた。むしろ、驚きと好奇心で、必死になってこの問題について調べ、そして考えただろう。

あと、僕が欧米メディア、特に欧米で支配的なリベラル言説に全面的に賛成してるわけじゃないのも、こことかで書いてきたとおり。
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-28 23:17 | イラク人質事件
ネパール ネパール ネパール


またまた「論座」の11月号で「フォーリン・アフェアーズ」論文ですが、ヒューマン・ライツ・ウォッチ のアジアディレクター、ブラッド・アダムスさんの「ネパールの大いなる危機・・・紛争のなかに取り残された民衆たち」というのがすごかった。全文注目に値するんだけど、全文は書けないし、まとめるにしても、重要な話ばっかりでまとまらない。なので、ほんとに短い要約だけ転載。


ネパール人の多くは、もうどうにもならないと感じている。毛沢東主義派に食料や隠れ家を提供することを拒むと「階級の敵」「反動分子」として処刑され、たとえ不本意であったとしても食料や隠れ家を提供すると今度はネパール国軍に毛沢東主義派との共謀の罪に問われる。国軍は、毛沢東主義派と、何とか生き延びようとしただけの民衆(同上)を区別できないし、区別しようとさえ試みない。いまやネパールは国家崩壊の瀬戸際まで追い込まれている。

ネパールのニュースはほとんど目に触れなかったし、モメてるくらいの認識しかなかったけど、細かい話を読むと酷いですねえ。すべての勢力がイッちゃってるみたい。

で、検索してみたら、こんなニュースがありました。
国王の直接統治打破へ合意 ネパール毛派と主要7政党

AP通信によると、ネパールの反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派とネパール会議派など主要7政党は22日、ギャネンドラ国王の直接統治を打破するため暫定政府をつくり、新憲法を制定する特別議会に向けた選挙の実現を目指すことなどで合意した。

毛派は、特別議会選挙が行われれば武装闘争路線を放棄し、国際社会の監視下で武装解除に応じる可能性もあるとしている。

君主制打倒を掲げ武装闘争を続けてきた毛派は今年9月、3カ月間の停戦を一方的に宣言、反国王の主要政党との連携を模索していた。今後、国王側との対立がさらに激化しそうだ。
 
毛派と主要7政党は12項目の合意からなる声明を発表、国王による独裁体制を終結させることで一致したという。
 
ギャネンドラ国王は2月、非常事態を宣言し、首相ら全閣僚を解任、全権を掌握した。4月に非常事態を解除したが、直接統治を続けている。(共同)

US.Front Line 11月22日


ついでに、英語のニュースを検索してみると、最近いろんな動きがあるようで、BBCの11月27日のニュースで、こんなのがありました。

BBC:Maoist rethink on Nepal monarchy  (毛派、ネパール君主制について考え直す)


この記事によると、毛派のリーダーが、↑の特別議会のために、外国の選挙監視団によってちゃんとモニターされた自由な選挙が行なわれるなら、とりあえず君主制が残ってもいいと言ってるそう。もちろん、共和制樹立が将来の目的だし、ネパールにおいて君主制がすべての問題の元凶だ、みたいなことは言いつづけてる。

けど、この記事によると、↑の反国王勢力の合意文書には、一度も「共和制」という言葉が使われてないそう。で、最近、毛派は国王をボロクソに言うのはやめてるそう。国王に言及するときに使うボキャブラリーが穏当になったそう。なかなか戦略的ですね。で、国王の方は特別議会のアイディアには反対。この記事によると、毛派の柔軟姿勢は国王が考え直すチャンスになるかもと。


ちなみに、他の記事によると、↑の反国王勢力の合意は、君主制廃止じゃなくて、国王の権力を憲法によってしっかり明記し縛ることを目指すとなっているそう。おまけに、国連事務総長のアナンさんもこの反国王勢力の動きを歓迎し、国王はちゃんとしろ、と声明を出したみたい。

Daily Times (of Pakistan) 11月25日
Annan hails deal between Nepal parties, Maoists

Boston Grobe 11月24日
U.N. welcomes Nepal deal to end civil war (AP)
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-28 03:36 | 世界
朝青龍


いや~、強いっすねえ。

周りがヘタレすぎますねえ。琴欧州は頑張りましたけど。


朝青龍、年6場所完全V!/九州場所  日刊スポーツ
朝青龍、男泣き!前人未到の“3大記録”達成  サンスポ


いや~、強すぎっすねえ。

昔から好きだったんですが、寺尾みたいな存在になれば十分とか思ってました。元気で動けて、ときおり大物食いして沸かせるようなタイプ。こんなに強くなっちゃうなんてまったく予想外でした。

いや~、千代の富士との対決が見たかったですねえ。貴乃花でもいいですけど。

相撲については、子どものころから、地味でおっさんくさい相撲をとる人が好きだったんですよね。前頭の中ごろにいつもいて、自分の型持ってて、星の「貸し借り」とかもしてそうな人が(笑、あくまで想像ですが)。最近、そういうタイプの力士がいなくなってますねえ。寂しいですねえ。大相撲ダイジェストもなくなっちゃったから、あまりチェックできないんですけどね。大相撲ダイジェストがなくなっちゃったのも寂しいですねえ。
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-28 02:20 | スポーツ
フリー!天皇家!???


素朴に感想を。

男女平等だから女性でも女系でもいいだろって思いがちだし、実際僕の素朴な感覚もそんなかんじ。けど、そういう人権思想を基に考えるなら、今の天皇家の人びとってどうよ?人権ないじゃん。男女平等だし、男でも女でも男系でも女系でもいいじゃん!って言うなら、天皇家の人びとが人権行使して当然じゃん!とか思ったりもする。

この前、サーヤが夫と散歩してる映像流れてたけど、なんかすごいさわやかですっきりしてたように見えたのは気のせいかな。サーヤは生まれてはじめて市民・国民になった。人権行使しても、誰にも文句言われない立場になった。

で、もし僕たち国民が、天皇家の人びとを人権行使できない境遇にとどめておくことにするなら、天皇家は特別だと認識してるわけだ。だから、男女平等を当てはめる必要なんてない!って主張も十分アリだと思う。天皇家の伝統じゃボケぇ!もいいと思う。当然ながら、男系じゃなきゃカリスマ性を保てない!ってのもアリ。側室を!ってのもアリ。というか、人権行使できない今の境遇のままでよい!って普通の感覚がアリなのなら。

なんで女性女系じゃ天皇になれないの?って素朴な疑問と、なんで天皇に人権ないの?って素朴な疑問は同じレベルだと思う。「天皇さんはね、特別な存在なんだよ。だからそう決まってるの」と同じ答えになるし。

国民に受け入れられるかって話はまた別だけど。でも、僕からすりゃ、↑のどれも似たようなもん。てか、国民に受け入れられちゃってる「天皇家に人権いらず!」ってな「普通の感覚」が一番コワイ。


で、結局、女性女系OKってのはリアリスト的な対応であって、ようするに、いかに効率よく天皇家の人びとを、国民とときの権力が利用しつづけられるか検討した結果かと。たしかに今の天皇制を「安定的」に続けていくには、今回の案が妥当かもしれない。けど、天皇家の人びとがより人間らしく生きるためにどうするかなんてまったく考慮に入れられてない。雅子さんみたいな境遇の人の心労は多少は減るかもしれないけど。

はやい話が今回の案は国益のため。国益至上主義リアリズム。極端な話、国益のためには伝統も文化も歴史も天皇家も人権もどうでもいいってこと。いかに国家が効率よく統治でき、国益を追求できるかどうか。それだけが問題。

どっかで、右系の人が、これって国立追悼施設の問題と同じじゃない?とか言ってたような気がするけど、まったくそのとおり。両方、国益至上主義リアリズム。細かい話はすっとばして、国益を効率的に追求しましょうって話。僕自身も、今回の女性女系OKと同じで、国立追悼施設についても一応賛成。だけど、すっとばしちゃいけない論点がたくさんあると思う。


つか、今の天皇制って、癒しのために愛玩動物を、国民みんなで金出し合って飼ってるようなもんじゃないの?そして、天皇家の人びと、特に天皇皇后皇太子なんかは、一生懸命その役目を果たし国民を癒そうとしてる。なんかものすごい図式のような気がするんだけど。

別に、世の中すべてロジックでガチガチにするのも味気ないんで、今の象徴天皇制でもいいとは思うんだけど、もう少し天皇家の人たちが自由に生きられるようにできないもんすかねえ。国家統治の一つの道具って役割じゃなくて、もうちょい政治と切り離してあげて、もっと素朴に文化・伝統を司る存在にしてやれないもんすかねえ。自由に生きるには、「神聖」視されすぎちゃってるのかなあ。

とにかく、人柱じゃないんだから。いや、人柱なのか?
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-25 21:00 | ニッポン
バババババッシング


「家にいさせて」さんの「もんたが朝からキレた」を読みました。みのもんたさんとその一味が、ヒューザー社長を吊るし上げたそうです。

この番組見てなかったですが、どんな状況だったのか想像できますねえ。いや~なかんじだったんでしょうねえ。もうメディアって、視聴者のガス抜き器ってことでいいんでしょうかねえ。糾弾ショーでも見せるのが役割ってことで。見ているこっちが気持ちよくなってスカッとすればいいんでしょう。冷静に情報を引き出し視聴者に伝えることより、吊るし上げショーを視聴者に見せたほうがいいってことでしょう。

思い出すのは浅田農産とJR西日本ですよね。浅田農産のときは、しどろもどろにされてる社長を見て「ああ、この社長、自殺しちゃうんじゃないの?」と思ってました。社長さんは大丈夫だったけど、会長夫妻が自殺してしまいました。

まあ、こういう問題についてはいろいろな人が発言してますし、バッシングのことを考えると憂鬱になるし、いまさらなんですが、とりあえず、神保哲生さんと、みのさんの番組にも出てる下村健一さんのを紹介しときます。


神保哲生
JR西をバッシングしても、いいこと何もありませんよ

下村健一
"怒り"のオーバーラン、していませんか?
鳥インフルエンザの浅田農産会見を敢えて評価する
浅田農産会長の自殺と、メディアの自殺
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-25 20:08 | ニッポン
天皇制・入門

天皇制・入門 1990

赤坂憲雄 岡部隆志 斎藤英喜


朝日新聞 1988 9/28
昭和天皇・・闘病生活 
宮内庁長官が、陛下が長雨による稲の影響を心配しておられたことを明らかにした。
陛下は「雨が続いているが、稲の方はどうか」とおたずねになった。

More
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-25 19:29 |
またまた a リアリスト on アメリカ外交政策


またまた『論座』11月号ですが、 『フォーリン・アフェアーズ』の論文についてちょっとだけ。

リアリストのリアリズム イラク戦争反対」でちょっと書いたミアシャイマー(笑)の盟友のスティーブン・ウォルト(Stephen M. Walt。この人もユダヤ系だよね?)さんが書いてます。この人、ハーバードの大物なのに、なぜかいっつもミアシャイマーのおまけ扱い。

ちょっと脱線しますが、「リアリストのリアリズム」へ「色・色」さんからTBいただいた記事 

アメリカは何のためにイラクを侵略した?
http://iro-iro.jugem.jp/?eid=66

によると、アンケートに答えた882人の国際関係学者の80%がイラク戦争に反対だったそう。で、87%が戦争によってアメリカの安全保障が脅かされると考えていたそうです。なにげに、20%が気になりますね。ネオコンさんはこんなにいないだろうし。「リアリストのリアリズム」で書いたように、リアリストはほとんど全員(有名どころは)反対のようだし、というと、いったいどんな系の人が賛成してたんでしょうか。


で、ウォルトさんの論文の日本語タイトルは「アメリカの強大化と世界の反発・・・アメリカは地域バランサーへの回帰を」で、リアリストっぽいタイトル。伝統的な孤立主義でもなくリベラルな国際主義でもなくネオコンさんなすっとんきょう主義でもなく。でも、ちょっとアレ?ってところがあったので。

以下引用。

孤立主義への回帰は選択肢にはならない。・・・。

批判派(孤立主義者。ブキャナンさんとか)が何をどう考えているにせよ、世界コミュ二ティーは、公海自由の原則を守り、対テロ戦争を戦い、WMD拡散防止を試み、国連、国際通貨基金、世界銀行を支えていく上で、アメリカに多くを依存している。ワシントンが圧倒的な影響力をもっているおかげで、世界各地での大国間のライバル関係が抑え込まれ、これが安定した世界秩序を維持していく助けになっている。アメリカが完全に国際社会から手を引いて、より大きな安全と繁栄を手にする国はほとんどない(この部分はちょっとリベラルっぽいなあ)。

とすれば、アメリカは、域外に身を置きつつ秩序バランスの維持に貢献するという伝統的な役割に立ち戻るべきではないか。・・・。パワーバランスの維持は地域諸国に委ね、・・・。介入は、地域的なパワーバランスが崩壊し、死活的なアメリカの利益が敵対勢力に脅かされてるといった、絶対的な必要性がある場合に限定する。

要するに、同盟諸国には関与しながらも、アメリカは軍事プレゼンスを最小限に抑えるというやり方だ。

とリアリストらしい議論をし、

アメリカの外交政策は、アメリカのパワーで何ができ、何ができないかについての認識に導かれたものでなければならない。比類なきパワーを手にしたからといって、アメリカが自分の価値を他国に押しつけることができる、あるいは押しつけるべきだと考えるのは間違っている。いかに、アメリカ人が自国の動機を利他的なものだとみなしても、価値を相手に強要すべきではない。

ネオコンサーバティブのアメリカ帝国論者やリベラルな国際主義者にとって、世界に対して何をすべきで、どのように暮らすべきかをお説教するのは、効しがたい誘惑なのかもしれない。

みたいにお約束のリベラル&ネオコン批判もちゃんと忘れない。リベラルとネオコンを同類扱いして。「リアリストのりアリズム イラク戦争反対」で触れたミマシャイマーさんとウォルトさんの「リアリズムvsネオコン」と同じように。ところで、ウォルトさん、なにげに、ネオコンさんを「アメリカ帝国論者」とか呼んじゃってるし。リアリストもネオコンさんをそういう風に呼ぶのね。ちょっと驚いた。

けどね、アレレレレ!?ってな文章もところどころにあんのよ。

軍事力を慎重に用い、主要な同盟国との強調関係を育み、とりわけ、地に落ちた国際社会でのイメージを回復することで(強調)、アメリカは自らの支配的な優位を他国にとって受け入れられるものにしていく必要がある。

問題はアメリカ人が自国の行動をどう判断するかではなく、他国がそれをどうみなすかである。・・・。いまや、超大国としてのアメリカの地位を支える国際社会でのアメリカの好感度は急激に低下してきている。

アメリカの現在の任務は、かつて世界がこの国に託した信頼、称賛、正統性を再建することだ。そうすれば、世界はアメリカのパワーを抑えることにではなく、それがもたらす恩恵に目を向けるようになる。

とか書いてますが、(ネオ)リアリストらしくないですねえ。リベラルっぽいですよ。ウォルトさんの議論を隅々まで知ってるわけじゃないんだけど、ハーバードの同僚のジョセフ・ナイさんの「ソフトパワー」の議論に影響されちゃってるんでしょうか。

というか、のんきにコテコテのリアリズム理論をやってる状況にアメリカはないっていう自覚からでしょうか。リアリスト(というかウォルトさんと相棒のミアシャイマーさんのが特に)の文章ってめちゃくちゃ論理的なんだけど、ときには浮世離れ(現実主義者のくせに)しちゃってることもあんだけど、これはとても普通で常識的な論文になっちゃってます。まあ、「フォーリン・アフェアーズ」がそもそもそういうもんなんだけど。
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-24 22:15 | 世界
アムネスティ on "military sexual slavery system"


アムネスティ・インターナショナルのサイトをボケーと見てたら、こんなもの発見。

Still Waiting After 60 years:
Justice for Survivors of Japan's Military Sexual Slavery System
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGASA220122005

10月28日に、従軍慰安婦問題に関して報告書を出していたようです。で、長い。まだざっとしか読んでませんので中身はよくわかりません。でも、エンドノートこみで100ページ近くになるんじゃないのってくらい長い。目が痛くなる。この量をネットで一度に読むのはムリ。

アムネスティ・インターナショナル・ジャパンのページにニュースリリースみたいのがありました。

日本:賠償を求める訴えに耳を傾けようとしない
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=68
[PR]
by mudaidesu | 2005-11-24 21:55 | 世界


メインページ